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1等前後賞10億円が出た人気宝くじ売り場 道の駅ランキングで全国1位にも 沖縄北部の「道の駅許田」、愛されて30年 「オリジナル商品も強化したい」

沖縄タイムス+プラス / 2024年7月13日 8時54分

道の駅「許田」を運営するやんばる物産の従業員ら=6月26日、名護市許田

 沖縄本島北部の玄関口として多くの地元客や観光客でにぎわう名護市許田の「道の駅」がことし開設30周年を迎えた。県内第1号の道の駅。年間220万人が訪れ、旅行口コミサイトの道の駅ランキングで全国1位になるなど、今や北部観光の定番になった。施設内のやんばる物産センターを運営するやんばる物産の城間秀幸社長は「今後はここでしか買えないオリジナル商品も強化していきたい」と意気込む。(北部報道部・松田駿太)

 許田の道の駅は1994年4月に開設した。沖縄自動車道の許田ICからほど近く、名護湾が見渡せる国道58号沿いにある。

 城間社長は「昔は客集めが大変だった。かつては商品を買わず、高速道路を安く利用できる割引券だけを買って帰るお客さんが多かった」と振り返る。

 97年にオープンした宝くじ売り場で1億円の高額当せんが出たことで「当たる売り場」として話題に。2020年には1等前後賞10億円が出るなど、全国でも屈指の人気売り場になった。“宝くじ効果”を追い風に「チョコもち」や通称「10円まんじゅう」、おっぱ乳業のアイスクリームや三矢のサーターアンダギーなど地元のお菓子が人気になり、いまでは定番化している。

 近年は農産物の取り扱いも強化し、マンゴーやブランドパイン「ゴールドバレル」の販売・発送も好評だ。21年に道路情報ターミナルをリニューアル。駐車場の収容台数が164台から大型バス8台を含む270台に増え、利便性も向上した。

 コロナ禍を乗り越え、23年度の売り上げは過去最大の12億円、宝くじ売り場も含めると20億円の大台に乗った。

 今月から、道の駅限定のビール「許田エール」、名護市の勝山シークヮーサーを使ったラングドシャクッキーなどオリジナル商品の販売も始めた。

 城間社長は「オープン以来、地元商工会のメンバーらが株主となり、北部地域の経営者らで知恵を出し合って成長させてきた。今後も地元企業と一緒に地域に還元できるよう経営していきたい」と話した。

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