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何をするにも車が要る沖縄 シングルマザーの免許取得へ支援強化 子ども未来ネット、住まいや食事も提供・就職まで伴走

沖縄タイムス+プラス / 2024年7月14日 15時16分

シングルマザーの運転免許取得支援を強化するおきなわ子ども未来ネットワークの山内優子代表理事(右から2人目)らスタッフ=10日、読谷村内

 何をするにも車が必要な沖縄で、一般社団法人おきなわ子ども未来ネットワーク(山内優子代表理事)は本年度、シングルマザーの運転免許取得の支援を強化する。これまでは費用だけ全額を支給してきたが、仕事や育児に追われて教習所に通えない人もいた。本年度は住む場所と食事を提供し、免許を取った後の就職まで完全サポートする。休眠預金を活用して、自宅から通う人を含め計6人を支援する予定。(社会部・嘉数よしの)

 「免許取得は自立の第一歩になる」と、山内さんは語る。10代で出産を経験した女性らを支えてきた経験から、育児や就労・進学の幅を広げるには「免許が欠かせない」と考えた。2022年度は県の助成金を活用し、23年度は自主財源で計8人に免許取得費用を支給してきた。

 当初は、オートマチック車で約30万円かかる費用が壁だとみていたが、支給を始めると「母親たちにはさまざまな事情があって、教習所に通うのも困難が伴った」(山内さん)。

 シングルマザーは家事や育児に加え、働いて生計を立てる必要にも迫られる。教習所で学ぶ間の子どもの預け先確保も悩みの一つ。複雑な家庭環境も影響し、これまで費用を支給した8人中3人は免許取得に至らなかったという。

 このため、7月からは費用支給に加え、教習所に通える環境づくりを始める。アパートを借り上げて「一体型母子自立支援施設」を設置し、3世帯に提供。食事もスタッフが出す。

 施設で受け入れるのは9月から来年2月まで。自宅から免許取得、就労を目指す母親も他に3人フォローする。

 今回は日本都市計画家協会(JSURP)や南西地域産業活性化センター(NIAC)、県労働者福祉基金協会による休眠預金活用事業と、県労働金庫の支援を受けて実施。山内さんは「モデル事業としてしっかり取り組み、行政に必要性を訴えていきたい。必要な人は問い合わせてほしい」と呼びかけた。

 9月まで応募を受け付ける。平日午前9時~午後5時まで。

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