高校野球はクライマックス 片仮名にアルファベットの校名 4強に新風【7月13日～19日タイムス＋プラスから】

 

134年間で最も暑い那覇

　梅雨明けしてから、人に会うたびに「今年の沖縄は暑すぎる」という会話を交わしています。刺すような日差しを遮ろうと新調した日傘が手放せません。19日には那覇で1890年の統計開始以来、最も高い36.0度を観測しました。

　県内では過去に南城市糸数、宮古島市の下地島、石垣市伊原間で36.1度を記録しており、それに迫る高温になりました。もはや体温とほぼ同じ。うだるような暑さにばてぎみです。

　最 高気温が35度を超える「猛暑日」はこれまでまれでしたが、今年は19日現在、県内11地点、計31回も猛暑日となっています。

那覇で36.0℃！　統計史上1位の気温に　沖縄地方の記録的な暑さの要因は

　熱中症のリスクが高まった際に、環境省と気象庁が注意を呼びかける「熱中症警戒アラート」も、過去最多ペースで推移しています。危険な暑さが続くので、喉が渇く前のこまめな水分補給を心がけたいものです。寝る前のコップ1杯の水、おすすめです。

　フィリピンの東にある熱帯低気圧が20日午後9時には台風になるとの予報が気象庁から発表されました。23日午後9時には強い台風となって沖縄の南に進む予測です。沖縄地方は6、7月、台風の接近がありませんでした。そろそろ被害が出ない程度の台風が来て、適度な雨を降らせて、海面水温を下げてくれないかなと思います。　

夏の甲子園へ　60チームの頂点に立つのは

　きょう20日は全国高校野球選手権沖縄大会の準決勝が沖縄セルラースタジアム那覇で行われます。翌21日には代表校が決まります。66校60チームが夏の甲子園を懸けて戦った大会もいよいよクライマックスです。

　4強に勝ち残ったのはエナジック、興南、ウェルネス沖縄、KBC。私学が4強を占めるのは初めてです。春夏通して甲子園出場経験があるのは興南のみ。片仮名やアルファベットの校名が並び、新たな風を吹かせています。

　これまでの試合を取材してきた運動部記者が4校の特徴や鍵を握る選手、見どころを紹介しています。

見どころやキーマンを一挙紹介！エナジックーウェルネス、興南ーKBC

　準決勝は午前10時から、エナジック―ウェルネス、興南―KBCの組み合わせ。4校とも、ちばりよー。

米兵による性犯罪の非公表　全国でも

　次に取り上げるのは、米軍関係者による性犯罪を、沖縄以外でも警察が報道機関に広報していなかったというニュースです。県内では米兵による性的暴行事件が相次いで発覚し、「プライバシー保護」を理由に広報されていなかったことが問題になりました。それが全国でもとなると、「誰かが指示を出したのでは」と思うのが普通ではないでしょうか。

　ジャーナリストの青木理さんは本紙取材に「全国的な問題なのであれば、警察庁が何らかの基準を作って各都道府県警に指示を発したと考えるのが自然だろう」と考察しています。

　また、在沖米軍が容疑者の身柄を拘束した過去の米軍人・軍属による凶悪犯罪で、起訴前の身柄引き渡しを国に求める沖縄県警に対し、警察庁や外務省が難色を示していたことが分かりました。本紙の取材に、元県警幹部の一人は「身柄を要求しても（警察庁が受け付けず）無駄だからやらないでおこうという向きは県警内であった」と、“自己規制”が働くようになった状況を証言しています。

　米兵による性犯罪の事実を伝えず、身柄の引き渡しにも難色を示す。政府が米側に忖度（そんたく）して物が言えなくては不信感が募るばかりです。

大喜利の新アイコン　赤嶺総理

　最後は大喜利で注目を集める那覇市出身の芸人、赤嶺総理の話題です。

　中学時代から大喜利を始め、その後、「週刊少年ジャンプ」のネタ投稿コーナー「ジャンプ魂」の初代王者になったという赤嶺総理。首里高校時代には俳句甲子園全国大会に出場するなど、ことばを扱うことに興味を持っていたそうです。

大喜利界の新アイコン・赤嶺総理に全国が注目

　どうして赤嶺総理という芸名なのか、気になってました。「赤嶺」は本名で、名前の「栞（しおり）」から音をもじって「総理」にしたそうです。名字をそのまま残したのは、自分の答えに責任を持ちたかったからと言います。

　どんなお題にも、うまく答えて笑いを取れるって尊敬します。インタビューでは「大喜利の仕事で沖縄に帰れたら最高です」とありました。ぜひ、沖縄でネタを披露してほしいなと思います。

　今週のデジ編チョイスはこの辺で。デジタル編集部の大門雅子が担当しました。