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通もうならす沖縄そば、イチオシは「全部のせ」 地元の食材をふんだんに 8月から一本麺の提供も

沖縄タイムス+プラス / 2024年7月26日 10時8分

ゆしどうふやソーキ、三枚肉をのせた全部のせ

[胃心地いいね](787)おきなわ長寿そば 本部町崎本部塩川2795の1

 沖縄そばの店が70店舗以上あるとされるそば処(どころ)・本部町。その入り口に4月、オープンした。海洋博公園など観光地への交通路でもありつい通り過ぎてしまいがちだが、地元の食材をふんだんに使い、通もうならす沖縄そばを提供している。

 イチオシは「全部のせ」(950円)。現在提供している三枚肉の沖縄そば、ゆし豆腐そば、ソーキそば(いずれも大950円、中800円)の具材を全部のせたものだ。かつおだしがベースで、何やら海を思わせる塩味が効いていてそばに良いインパクトを与えている。ジューシー付きは200円増し。

 素材はほとんどが本部町のものだ。「せっかく本部で店を開くのだから、地元の食材にこだわりたかった」と話すのは、店を経営するワイズ農園(沖縄市)の湯瀬愁子社長。開店前の2年ほど名店と呼ばれる沖縄そば屋を食べ歩き、皆に受け入れられる味を探求してきた。

 秋田県出身。母親が旅館の元料理人で、だしの加減は母にも相談しながら調整してきた。地域の人に気楽に食べてもらいたいと、基本となる三つのそばの値段は原価を度外視してそろえたという。そのためか、客の約8割が地元の人とか。

 8月からは新たに一本麺(2200円)の提供も始める予定だ。長さ数メートルにもなる麺はうどんが知られているが「沖縄そばではおそらく県内初」と湯瀬さん。長い麺は長寿そばの名前の由来でもあり、沖縄そばでどうすればおいしくなるか試行錯誤を続けてきたという。アグーの骨汁は素材の量で出せる数が変わる「裏メニュー」の扱いだ。

 湯瀬さんは「沖縄そばを味わうならこれというメニューをそろえた。一人でも家族でも気軽に足を運んでもらえたら」と話した。(北部報道部・前田高敬)

 【お店データ】午前11時~午後4時。月・火曜日が定休。約8台止められる駐車スペースの他、近隣に無料駐車場もある。 インスタグラム https://www.instagram.com/okinawa.thoju.soba?igsh=djAxanVneGthaHpw&utm_source=qr

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