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浜に浮き口から泡を吹く3歳児 ハワイからの沖縄観光客が救助 「助けたい一心で」背中たたき一命を取り留める うるま市浜比嘉島で

沖縄タイムス+プラス / 2024年8月8日 7時30分

中城海上保安部の星﨑隆部長(後列中央)から、感謝状を受け取った盛純菜さん(前列中央)ら=7日、中城海上保安部

 沖縄県うるま市浜比嘉島のシルミチューの浜で、意識のない状態で浮いていた3歳男児を救助したとして、中城海上保安部は7日、ハワイから観光で来ていた盛純菜さん=大阪府出身=に感謝状を贈った。男児は一時意識不明だったが盛さんが背中をたたくなどすると意識が回復し、一命を取り留めた。

 盛さんは「助けなきゃ、という一心だった。男の子が後遺症もなく、元気になっていると聞いてほっとしている」と喜んだ。

 事故は7月31日午後1時半ごろに発生。子ども3人と一緒に干潮の海を歩いていた盛さんは、岩場に浮いていた男児を発見。あおむけの状態で口から泡を吹いていたため、すぐに抱きかかえて「この子のお母さんは誰ですか」と叫んだ。

 男児の背中をたたきながら「大丈夫?」と声をかけ、岸にいた母親に引き渡すと泣き出して水を吐き出し、意識を取り戻したという。

 7日の表彰式には男児の父親が駆けつけ、「息子は元気になっている。感謝し切れない」と語った。盛さんは「私も5歳の息子がいて海に行くことも多い。男の子が無事で本当によかった」と話した。

 第11管区海上保安本部によると今年、県内で水難事故に遭った人は6日現在、昨年同期比で2人増の54人。そのうち18歳未満は10人だった。

 本格的なマリンレジャーシーズンに入り、子どもが溺れる事故が相次いでいるが、背中をたたいて意識が回復するケースも増えている。2日には金武町で岡山県の男児(8)が溺れたが、父親が救助して背中をたたくと、口から水を吐き出して意識が回復した。

 中城海保によると子どもが溺れた場合、「上体を起こして気道確保をすることが大切。背中をたたくことも手段の一つ」と説明している。(社会部・玉那覇長輝)

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