自分の体と心を守るには？ 小学生270人が性教育講座 SNSとの向き合い方もアドバイス うるま市

「自分の体や体の成長について正しい知識を身に付けよう」と呼びかける和田なほさん＝7月16日、うるま市立田場小学校

　【うるま】うるま市立田場小学校（島袋淳校長）は7月16日、思春期保健相談士の和田なほさんを招いた性教育講座を行った。和田さんは「プライベートパーツ」や交流サイト（SNS）との向き合い方などを説明。3、4年生の児童ら約270人が話を聞き、自身の体や心の変化について考えた。（中部報道部・又吉朝香）

　プライベートパーツとは、口や胸、お尻、性器など他人には見せない・触らせない部分。和田さんは「自分では好きな時に、他人の目に触れないように見て、触っていいが、自分を守るために外では触らない」とし、自身の体を「誰がいつどんなふうに見て、触っていいかは、全部自分で決めていい」と呼びかけた。

　その上で、裸や下着姿の写真や動画は「撮らない、人に送らない」ことを強調。他人に送った場合、インターネットに上がり、拡散してしまう可能性があると忠告し「ネットやSNSは楽しくて便利だけど、嫌なことに利用する悪い人もいる」と話した。

　また、他者とより良いコミュニケーションを取るために「心の風船を自分でコントロールしよう」とアドバイス。「何かつらいことがあったときは誰かに話してみよう。風船が爆発しないように少しずつ空気を抜くように言葉に出してみよう」と語った。

　3年生の金城結楽（ゆら）さんは「学校で習ったことのない自分の体のことについてよく知ることができた」。4年生の根保葵さんは「嫌なことやつらいことを話せるような友達がつくれたらいいな」と笑顔を見せた。