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女性だけの儀式や武者が登場… 石垣市最大の伝統行事 多彩な舞を奉納、訪れた人々魅了

沖縄タイムス+プラス / 2024年8月11日 16時6分

たいまつの下で行われた迫力ある武者の戦いのツナヌミンと台を支える人々=7月29日、石垣市新川

 【石垣】石垣市新川の真乙姥(まいつば)御嶽で7月29日、石垣市最大の伝統行事、四カ字豊年祭(登野城、大川、石垣、新川)のムラプールが開催された。旗頭や神衣装姿の水主のほか、字会長などの長老がミルク節を歌いながら登場。ザイ踊りや稲ずり、鎌払い、田打ちなど多彩な舞が奉納され、訪れた人々を魅了した。(奥沢秀一、太田茂通信員)

 周辺字会や公民館から、代表や太鼓隊、舞踊の女性陣も集まった。JAおきなわ八重山支部や石垣島製糖工場、八重山農林高校、石垣中学校からも奉納が行われ、会場は伝統の衣装で着飾った踊り手や勇壮な旗頭の担ぎ手、太鼓隊の出入りでにぎわった。

 女性だけの儀式「アヒャー綱」では、 新川の國吉輝子さん(69)が神司からブル棒(カヌチ棒)を受け取り、雄雌の綱をつなげるブルピトゥを担った。女性120人以上が「サーサー、サーサー」と激しく声を上げて会場を盛り上げる中、二つの綱に棒を差して結び付けた。

 この後場所を移動し、勇壮な武者が登場する「ツナヌミン」や大綱引きなどが行われた。日が沈むと、多くの見物客で会場は盛り上がり、大綱引きでは西が勝利した。

 東京都から訪れた大久保美佑(みゆ)さん(28)は「豊年祭は『すごい!』の一言。伝統文化の素晴らしさを感じる」と感激していた。

 前日の28日には同四カ字でオンプールがあり、各御嶽で祈願と奉納舞踊があった。

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