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聴覚障がいのあるLGBTQ、11月に沖縄で啓発大会 「二重の差別や偏見に悩む当事者に正しい情報を伝えたい」 企業協賛や寄付を募る

沖縄タイムス+プラス / 2024年8月14日 8時58分

ろうとLGBTQのダブルマイノリティーのための大会を企画し、運営資金の協力を呼びかける鈴木文人さん(右)と國吉陽介さん=7月、沖縄タイムス社

 ろう者とLGBTQなど性的少数者の「ダブルマイノリティー」の人のための大会「第6回ろう×セクシュアルマイノリティ全国大会in沖縄」が11月、那覇市内で開かれる。2015年に始まった大会を沖縄県内で活動する「沖縄ろうLGBTQいるまんちゃー」(鈴木文人代表)が主催し、県内で初めて開催。運営のための企業協賛や寄付を募っている。

 いるまんちゃーは2018年に立ち上がり、毎月手話クラブを開き、ろうとLGBTQの当事者が交流している。

 自身もろう者で、性自認が男女どちらでもない「ノンバイナリー」の鈴木さんは「二重の社会的差別や偏見に悩むことがある当事者に正しい情報を伝えたい。全ての人が自分らしく生きられる社会を目指して大会を開く」と説明する。

 近年はLGBTQに関する言葉や情報が数多く発信されているが、ろう者は入手できる情報が限られることから理解が追いつかず、悩みを深める人もいるという。手話を第1言語とする鈴木さんも自身の性自認を「少し前まで分からなかった。当事者目線で発信する必要がある」と実感を込める。

 手話通訳を依頼したくても、性的指向や性自認を本人の許可なく第三者に暴露する「アウティング」に遭うリスクがあるため、ためらってしまう場合もあるという。本人はもちろん家族も悩みを抱えがちとなる。

 11月の大会にはトランスジェンダー男性で、聴覚障がいがある両親との生活を交流サイト(SNS)などで配信している木本奏太さんと、母親の木本昌美さんを招いた講演会を開く。鈴木さんは「ロールモデルになる貴重な存在」と話す。

 当事者が安心して参加できるように、参加者は聴覚障がいがあるLGBTQ当事者と、手話でコミュニケーションできる当事者、アライ(支援者)に限定し、申し込みは締め切った。

 講師と、LGBTQ当事者の手話通訳者を県外から招くため、主催者は運営資金の協力を呼びかけている。鈴木さんは「小さな組織なので、多くの人の理解と協力が必要」と望む。

 問い合わせはメール、deaf.sexumi.oknw2024@gmail.com

 インスタグラムはこちらから。大会情報、手話動画なども確認できる。(社会部・嘉数よしの)

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