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「自分たちにできることを」高1と中2の姉妹が善意の弁当 給食のない夏休みに食事の回数が減る子へ無料で配る 沖縄市で7社に協賛を募り毎週300食

沖縄タイムス+プラス / 2024年8月15日 7時45分

 昭和薬科大付属高校1年の名嘉千優(ちひろ)さんと同中学校2年の千菜(ゆきな)さん=沖縄市比屋根=姉妹が28日までの毎週水曜日、沖縄市内の公民館で同市登川にある「ゆかり弁当」の弁当を無料配布している。姉妹は父の名嘉健一さんと企画。地元企業7社に協賛を募り、1回約300食分を注文している。

 姉妹は、3年前にゆかり弁当が地域の子どもに弁当を提供しているという報道を目にした。給食がない夏休みに食事を取る回数が減る子どもたちがいる現状を知り「少しでも自分たちができることをしたい」と決意。父に相談して、3人で地元企業から約25万円の協賛金を集めた。

 7月31日にゆかり弁当で開始式を行って以降、登川、池原、松本の各公民館や児童センターなどで配布している。

 千優さんは「初めてこういう活動をした。大人の協力があってできたので感謝の気持ちを忘れない」と話した。千菜さんは「テレビでニュースを見て沖縄の貧困の現状に驚いた。今後も支援の輪がどんどん広がっていけばうれしい」と期待した。開始式には山内強副市長も駆け付け「子どもの貧困問題は喫緊の課題だ。関心を持って行動するのは素晴らしい」と激励した。

(中部報道部・又吉朝香)

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