きょう16日はウンケー 気になる旧盆のお天気、雨対策を忘れずに

 

　沖縄のお盆は旧暦で行われます。地域によって多少違いがありますが、旧暦の7月13日〜15日がお盆期間となります。今年は新暦では8月16日（金）から18日（日）に当たります。沖縄の方言で、お盆初日はウンケー（お迎え）、2日目は、ナカヌヒー（中日）、最終日はウークイ（お送り）と表現しています。

ウークイの日は雨が強まる恐れ

　旧盆の期間は、「道（ミチ）ジュネー」といって、先祖供養のために、「エイサー」という沖縄の伝統芸能の練り踊りや太鼓の勇壮な演舞を、路地や住宅街などで行います。演舞は地域によっては夜にかけても続くため、夜の天気もとても重要です。

　旧盆期間中の天気を那覇を例に見ていきますと、雨が続く見込みです。特に18日（日）のウークイの日は雨が強まる恐れがあります。また、南寄りの風も強まりそうです。この雨の原因は、沖縄近海にある低圧部（周辺よりも気圧が低いエリア）の影響を受けるためです。親戚へのあいさつ回りやエイサーの道ジュネーは、雨の対策をした方が良さそうです。

21日（水）ごろから　かなりの高温予想

　最新の熱中症による救急搬送人員（消防庁調べ）は、8月5日（月）～8月11（日）にかけての週で91人でした。5日（月）の週は、沖縄近海に熱帯低気圧があって、湿った風の影響で連日不安定な天気となりました。この先もまだ暑さが続く見込みですので引き続き健康管理にご注意ください。

　8月15日（木）に「高温に関する早期天候情報（沖縄地方）」が沖縄気象台から発表されました。沖縄地方は19日（月）ごろから暖かい空気の影響で気温が上がりやすく、21日（水）ごろからかなりの高温になる予想として注意を呼びかけています。（かなりの高温の基準:5日間平均気温平年差＋0.8℃以上）

　本日16日（金）は、大東島地方に熱中症警戒アラートが発表されています。

　那覇の9月1日（日）にかけての天気と気温の予想では、8月20日（火）以降は晴れ間が戻る見込みです。同時に最高気温は34℃前後を予想していますので、熱中症への警戒をお願いします。

週明けにかけて低圧部の動きに注意

　沖縄地方は、週明け19日（月）にかけて、沖縄近海にある低圧部（周辺よりも気圧が低いエリア）の影響を受けそうです。この低圧部は、宮古島付近を北上する見込みです。そのため、低圧部により近い宮古島では雨が続く時間が長くなりそうです。石垣島や与那国島などでは、一部日差しがあるものの、不安定な天気にお気を付けください。一方、低圧部のエリアから最も離れている大東島では、大きな影響はない見通しです。

　気温は、沖縄本島地方、宮古島地方ではこの時期らしい気温の予想ですが、大東島地方では、平年よりも高くなる見込みです。
 

崎濱綾子
気象予報士/防災士（株式会社ウェザーマップ）
　沖縄県宜野湾市生まれ。ミスはごろもとして地元の観光大使を務める。RBC琉球放送でラジオ・テレビのリポーター、QAB琉球朝日放送で気象キャスターを担当。2005年に沖縄初の女性気象予報士となる。2005～2016年3月までRBC琉球放送の夕方のニュース番組で月～金曜日の気象キャスターを担当。2016年4月から東京の本社で勤務。Yahoo!ニュース動画出演・記事執筆を担当。Yahoo!ニュースエキスパート。好きな天気現象は、夏至南風（カーチーベー）。