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1000回に1回は予報の2倍の高波が来る 「一発大波」に注意 この先も南海上で台風発生しやすく

沖縄タイムス+プラス / 2024年8月30日 16時30分

 

 台風10号は8月27日(火)に鹿児島県奄美市から北上し、沖縄地方の沿岸の海域では30日(金)時点でも、海上はうねりを伴い波が高くなっています。

 “一発大波(いっぱつおおなみ)”という表現があり、 “100波に1波(だいたい10分に1回)は予報の高さの1.5倍の波、1000波に1波(だいたい2時間に1回)は予報の高さの2倍の波が来る”といわれています。

 台風が遠くにある場合、海が穏やかに見えても急な高波が押し寄せることがあり注意が必要です。

 気象の専門図になりますが、この先の予想を見ていきますと、沖縄の南海上には灰色のエリア、雨域が予想されています。9月4日(水)から5日(木)にかけて、沖縄の南海上での低圧部や熱帯擾乱(じょうらん)が予想されていて、動向に注意が必要です。

熱中症による救急搬送 前週より増加

 最新の熱中症による救急搬送人員(消防庁調べ)では、8月19日(月)~8月25(日)の週は前週よりも18人増えて75人でした。まだ暑さに注意が必要です。

9月4日(水)ごろから かなりの高温予想

 8月29日(木)に「高温に関する早期天候情報(沖縄地方)」が沖縄気象台から発表されました。沖縄地方は9月4日(水)ごろからかなりの高温になる予想として注意を呼びかけています。(かなりの高温の基準:5日間平均気温平年差+0.9℃以上)

 本日8月30日(金)は、沖縄本島地方と八重山地方に熱中症警戒アラートが発表されています。

気温の高い日しばらく続きそう

 9月15日(日)にかけての那覇の天気と気温は、概ね曇りの日が多い予想です。この先、南海上では台風が発生しやすい大気の流れになりそうですので、9月上旬から中旬にかけての予報が変わる可能性があります。最新の情報にご注意ください。気温の高い日もしばらく続きそうです。

 8月31日(土)の沖縄地方は、高気圧に覆われるため、広く晴れるでしょう。気温が上がる午後は、急な雨、カタブイにお気を付けください。9月スタートの日曜日も晴れて、最高気温は33℃前後の暑さが続くでしょう。引き続きこまめな水分補給などの熱中症への対策が必要です。

崎濱綾子
気象予報士/防災士(株式会社ウェザーマップ)
 沖縄県宜野湾市生まれ。ミスはごろもとして地元の観光大使を務める。RBC琉球放送でラジオ・テレビのリポーター、QAB琉球朝日放送で気象キャスターを担当。2005年に沖縄初の女性気象予報士となる。2005~2016年3月までRBC琉球放送の夕方のニュース番組で月~金曜日の気象キャスターを担当。2016年4月から東京の本社で勤務。Yahoo!ニュース動画出演・記事執筆を担当。Yahoo!ニュースエキスパート。好きな天気現象は、夏至南風(カーチーベー)。

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