「今日バスで行かない？」 水・日曜無料で乗り放題スタート 混み具合は？ 使い勝手は？【8月31日～6日タイムス＋プラスから】

 

　はや9月。この頃、朝夕は少し暑さが和らいで過ごしやすくなった気がします。スポーツの秋ということで今週はスポーツの話題が満載でした。

比嘉大吾選手「やりきった」　引退を表明

　「あー」と思わず声が出たのは、世界ボクシング機構（WBO）バンタム級の世界戦でした。浦添市出身の比嘉大吾選手が王座奪還に挑み、判定で敗れました。

　2018年4月に体重超過で世界ボクシング評議会（WBC）フライ級王座を剥奪となってから6年5カ月。折れかけた心を奮い立たせ、曲折を経て、世界タイトルマッチのリングに再び戻ってきました。

　試合はハードパンチャー同士、激しい打ち合いに。比嘉選手が11回にダウンを奪った時は「いける！」と拳を握りましたが、最終12回に王者の怒濤（どとう）の反撃に遭い、判定は0ー3。ジャッジ2人は1点差だっただけに、比嘉選手が12回を取っていれば…。そんな思いもよぎりましたが、何が何でも勝ちたいのは相手も一緒です。

　試合後、比嘉選手は「やりきった。悔いはない」と引退を表明しました。ここまで何度も、ちむどんどんさせてくれた比嘉選手に「お疲れさまでした。ありがとう」。まずはゆっくり体を休めてほしいです。

　連日熱戦が続くパリ・パラリンピック。八重瀬町出身の安室早姫選手が出場したゴールボール女子日本は6位でした。ボールに入った鈴の音を頼りに交互にボールを転がして得点を競うスポーツ。ボールはバスケットボールより重く、1.25キロもあるそうです。ゴールを守ったらすぐに攻撃に転じる、攻守の切り替えの速さにびっくりしました。

安室敢闘 ロスへ雪辱誓う

　攻守に健闘した安室選手は「パリで得た悔しさと自信を糧に、4年後、また金メダル獲得を目指したい」と話しています。8日は車いすマラソンにうるま市出身の喜納翼選手が出場します。ちばりよー。

慢性的な渋滞の解消なるか

　皆さんは今週バスに乗りましたか？　9月の水、日曜日の路線バスを無料で乗り放題とする県の事業が4日始まりました。バスに乗車して利便性を体感してもらい、過度な車利用からバス利用への転換を促す目的があります。

　最近バスを使ったか職場の同僚に聞いてみると、「高校を卒業して30年、乗っていない」「引っ越しで自宅がバス停から遠くなってから乗っていない」といった声がありました。移動の手段が事足りていて、他にバスに乗る目的がないとなかなか利用しないようです。

　今回の事業は、離島を含む多くの路線バスとコミュニティーバスが対象になっています。車内の窓に貼られたQRコードから簡単なアンケートに答えると、その日限定で県内の約450の商業施設や飲食店で使えるクーポンが取得できるそうです。

車依存社会から脱却へ　県の狙いは

　初日は普段よりも多くの人がバスを利用したようです。　「意外と便利」と評価する声のほか、普段から通勤で利用する人からは「無料にするより本数を増やしてほしい」という意見もありました。次の実施日は8日。まずは試しに「今日バスで行かない？」と、自家用車を置いて出かけてみてはどうでしょう。県には今回の事業を検証し、慢性的な交通渋滞を解消する次の施策につなげてほしいと思います。

　他に、那覇市が導入を目指す次世代型路面電車（LRT）の運行ルートの話題も読まれました。記事によると、国道329号（南風原バイパス）の南部医療センター・こども医療センター付近と県道42号の御成橋付近（モノレール県庁前駅付近）の2カ所は、片側2車線（計4車線）を維持する方針のようです。

　また、　2種免許を持たない一般の運転手が客を運ぶ日本版ライドシェアが石垣島に続き、沖縄本島、宮古島でも始まりました。慢性的な交通渋滞の解消や移動の足の確保は、住民の暮らしや観光振興に直結する課題です。

日本版ライドシェア　本島・宮古・石垣で続々開始

誰もが悩む病休からの復職

　ユッキーさんの人気連載「42歳グルメブロガー、がんになる。」最新回は、胃がん手術後に復職した時の話です。病気で仕事を休む時、仕事に復帰する時、多かれ少なかれ誰もがプレッシャーを感じるのではないでしょうか。時短勤務からフルタイムに切り替えるタイミング、お金の心配や昼食の悩みなど、「そうなんだ」「そうだよね」とうなずくことがいっぱいでした。

　あす8日は宜野湾市長選の投開票日です。タイムス＋プラスでは、事実上の一騎打ちとなる桃原功さんと佐喜真淳さんの政策比較や「1分動画」など配信しています。一票を投じる先を選ぶ参考にしていただければと思います。

宜野湾市長選の記事一覧

　今週のデジ編チョイスはこの辺で。デジタル編集部の大門雅子が担当しました。