[オフィスの窓から]中曽根直子 玄米の食養法「七号食」
沖縄タイムス+プラス / 2024年9月8日 3時59分
13年前、店をオープンする際に衝撃の事実を知った。長寿の島・沖縄が短命の島になっていたことだ。
2005年から現在まで、沖縄は64歳未満で亡くなる早世率が全国に比べ非常に高い。職場の健康診断で異常とされる有所見率も、昨年までの12年間は全国ワーストだった。
これらのデータは働き盛りで体調不良を抱えている人がいかに多いかを物語っている。
私は沖縄を再び元気にしたいと、店を通して健康講座や料理教室などを行ない、食の大切さを伝えてきた。私自身、食を変えたことで体調が改善し、病気知らずの身体になったからだ。
食は運命までも変える力があると信じている。それを実感できるのが「七号食」だ。
七号食はマクロビオティックの創始者である桜沢如一氏によって確立された食養法で、玄米ご飯とゴマ塩や梅干しを10日間食べるというもの。この10日間はそれ以外のものは絶対に食べてはならない。
このルールを守り通せた人は、体調も良くなるばかりか、見た目も劇的に変化する。健康的に美しく痩せ、肌は高級美容液を塗ったかのようにツヤツヤになり若返る。短期間で変化するので、周囲からは「何したの?」と聞かれるほどだ。
よく、玄米だけだと栄養が足りなくなるのでは?と心配されるが、玄米は人間に必要な栄養素をほぼ網羅した完全食なのだそうだ。
さらに、琉球大学大学院医学研究科の研究によれば、玄米には糖尿病の改善や予防の効果があること、そして最近、発表され話題になっていたが、認知機能の低下を防ぐ効果もあるという。まさに玄米は「命薬(ぬちぐすい)」だ。
浮島ガーデンでは七号食の講座を行っているが、ネットでも詳しい情報が得られる。ぜひ、挑戦してほしい。誰でも簡単にできる七号食は沖縄を救うはずだ。
これからも沖縄のために精いっぱい働いてゆけるよう、久々に七号食にトライする。ご一緒にいかが。
(浮島ガーデン店主)
次回は仲本和美氏(仲松ミート執行役員)です。
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