12年に1度の神事!「龕ゴウ祭」へ住民一丸 あす9月11日、豊見城市高安で
沖縄タイムス+プラス / 2024年9月10日 11時23分
【豊見城】住民の健康と豊作を祈願する沖縄県豊見城市高安の祭祀(さいし)「龕(がん)ゴウ祭」が11日午前9時から、同集落で12年ぶりに執り行われる。亡くなった人を墓まで運ぶのに用いられた龕の汚れを清め、集落の厄災を払う伝統行事。辰(たつ)年の旧暦8月9日に開かれる。住民は約2カ月前から奉納する棒術や舞踊、子どもエイサーの練習に取り組み、一丸となって12年に1度の神事に臨む。(南部報道部・新崎哲史)
龕ゴウ祭は午前9時に龕屋(ガンヤー)から龕を取り出し、公民館前に運んで組み立てることから始まる。午後2時には旗頭を掲げて気勢を上げ、拝所で棒術や舞踊を奉納。同4時から住民総出のヤマ場「道ズネー」が行われる。
見学は自由だが駐車場はなく、宜保樹自治会長は「公共交通機関を利用して訪れてほしい」と呼びかけている。
龕を納めた後は「コーヌユーエー(龕のお祝い)」を公民館前で開き、伝統棒術や舞踊、空手、民謡ショーなどを披露する。
活動を停止していた子ども会は龕ゴウ祭を機に再開し、約30人がエイサーを舞う。指導した宜保智己さん(36)は「最初は4人から始まり、徐々に増えてきた。12年後の祭りはこの子たちが棒や舞踊で支えてくれるはず」と期待を込める。
川上真鈴愛さん(ゆたか小6年)と充喜さん(同4年)きょうだいは「2カ月の練習で上達した。完璧なエイサーを見せたい」と声をそろえた。
伝統棒術は男性約70人が12年前の映像を見ながら独特の型を習得してきた。指導者の外間甫(はじめ)さん(81)は「棒は握り方が独特で、引く力を利用しないと強く打てない。難しい型だがみんな一生懸命、練習して良くなっている。いい演武ができる」と本番を楽しみにしていた。
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