小中高・専門学校まで一緒！ 幼なじみコンビ、地元で沖縄そば屋オープン 長年の夢叶える 今帰仁村

今帰仁村内に「沖縄そば　うっちや～」をオープンした幼なじみの島塁輝さん（左）と内間貴之さん＝7日、同村仲尾次

　【今帰仁】小学校から調理の専門学校まで一緒に学んできた今帰仁村出身の内間貴之さん（44）と島塁輝さん（44）が8月28日、同村仲尾次に「沖縄そば　うっちや～」をオープンした。店名はオーナーの内間さんの実家の屋号から付けた。開店初日から同級生や地元客らが大勢駆け付け、幼なじみコンビの門出を祝福した。（赤嶺幸代通信員）

　2人は兼次小、兼次中、北山高、沖縄調理師専門学校で共に学んだ。20歳のころ、那覇市の居酒屋の厨房（ちゅうぼう）で2年間腕を磨きながら「いつか今帰仁で店を持とう」と語り合っていた。

　内間さんは東京で5年間の修業後、居酒屋時代のつてでシンガポールの沖縄料理店「ニライカナイ」で働き、その店を引き継いだ。島さんは名護市内のホテルで研さんを積み、今帰仁にカフェ＆ビストロ「味熟者」をオープン。2人はそれぞれ別の道を歩みながらも、一緒に今帰仁で店を開くチャンスを模索してきた。

　5月、村内に物件が出たのを機に、内間さんは島さんに店長を打診。とんとん拍子に話は進み、開店にこぎ着けた。居酒屋時代の同僚がメニューを書くなど、人の絆が店内を彩っている。

　沖縄そばのだしはシンガポールの沖縄料理店と同じレシピを活用。豚肉をベースにカツオの風味を効かせ、濃厚だが後味さっぱりに仕上げた。島さんは「コラーゲンたっぷりなので女性にお勧め。朝7時から開店しているので、朝食代わりにゆし豆腐そばもどうぞ」と笑顔で呼びかける。

　夢をかなえた2人は次の目標として「やるからには沖縄で一番のそば屋になりたい」と燃えている。

　店は午前7時から午後5時。無休（不定休）。店のインスタグラムのURLはこちらから（https://www.instagram.com/ucchiya__）。