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速度の速い台風13号、14日昼前後に沖縄本島最接近 来週は新たな台風が発生するかも

沖縄タイムス+プラス / 2024年9月13日 17時0分

 

 9月に入り、きょう13日(金)正午現在で、台風が3個発生しました。台風の発生数と沖縄県への接近数の平年値を沖縄気象台ホームページより見てみましょう。台風の発生数の平年値は7月は3.7個、8月は5.7個、9月は5.0個、10月は3.5個で、沖縄県への月別の接近数は7月1.5個、8月は2.2個、9月は1.9個、10月は1.1個となっています。9月はまだまだ台風シーズンが続きます。

例年の台風の進路

 春先の台風は低緯度で発生し、西寄りに進んでフィリピン方面に向かう傾向にあります。夏になると台風が発生する緯度が高くなり、太平洋高気圧の周りを回って日本に向かって北上する台風が多くなります。

 8月は台風の発生数が年間で最も多い月ですが、台風を流す上空の風がまだ弱いために台風は不安定な経路を取ることが多くなります。9月以降になると、沖縄の東の海上から放物線を描くように本州付近を通るようになります。このとき本州付近では秋雨前線の活動を活発にして大雨を降らせることがあります。今年は、来週ごろから秋雨前線の影響が出てきそうです。

13号 沖縄付近の台風としては速い速度で接近

 9月13日(金)午後3時現在、台風13号は日本の南海上にあって1時間に35キロの速度で北西へ進んでいます。14日(土)の未明に大東島地方に接近し、その後暴風域を伴いながら14日(土)の昼前後には沖縄本島地方に最も接近する見込みです。

 この台風の特徴の一つとして、沖縄付近でよく見られるノロノロ台風とは違い、1時間に30キロくらいの速さで沖縄地方を通過する見込みです。早めの台風対策が必要です。

18日(水)ごろから かなりの高温予想

 9月12日(木)に「高温に関する早期天候情報(沖縄地方)」が沖縄気象台から発表されました。沖縄地方はこの先、暖かい空気に覆われやすいためかなり気温が高くなる予想です。18日(水)ごろからかなりの高温になる予想として注意を呼びかけています。(かなりの高温の基準:5日間平均気温平年差+1.2℃以上)

新たな熱帯擾乱が沖縄接近の恐れ

 那覇の29日(日)にかけての天気と気温の予想を見てみましょう。18日(水)ごろから23日(月)の連休にかけて、曇りや雨の予想となっています。

 現在、フィリピンの東やマリアナ諸島付近で雲の塊がいくつか見られます。来週19日(木)ごろ、新たな熱帯擾乱(じょうらん。台風や熱帯低気圧、その卵などの可能性)が、フィリピンの東付近から沖縄付近へ北上する予想もあり、今後の新たな台風発生の動向に注意が必要です。

3連休は荒れた天気に

 16日(月)の敬老の日にかけての3連休は、台風13号の接近に伴い、大東島地方や沖縄本島地方を中心に荒れた天気となる恐れがあります。宮古島地方や八重山地方でも天気の急変や強風、うねりを伴う高波に注意が必要です。

 

崎濱綾子
気象予報士/防災士(株式会社ウェザーマップ)
 沖縄県宜野湾市生まれ。ミスはごろもとして地元の観光大使を務める。RBC琉球放送でラジオ・テレビのリポーター、QAB琉球朝日放送で気象キャスターを担当。2005年に沖縄初の女性気象予報士となる。2005~2016年3月までRBC琉球放送の夕方のニュース番組で月~金曜日の気象キャスターを担当。2016年4月から東京の本社で勤務。Yahoo!ニュース動画出演・記事執筆を担当。Yahoo!ニュースエキスパート。好きな天気現象は、夏至南風(カーチーベー)。

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