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きっかけは友達の言葉 受験中も漫画を描き続けて投稿 漫画家への道、後輩たちに語る 沖縄・うるま市

沖縄タイムス+プラス / 2024年9月18日 13時17分

 【うるま】うるま市出身の漫画家、山田柚子(ゆずっこ)さん(24)のキャリア講話が6日、母校の同市立伊波小学校であった。山田さんは漫画誌マーガレット(集英社)で「秘密の花園先生」を連載中で、漫画家の夢をかなえるまでの経緯などについて紹介。6年生129人の後輩たちに「自分の将来のためになると思うことを一生懸命やって、今のうちに楽しむことも大事」と呼びかけた。(中部報道部・吉川毅)

 小さい頃から絵を描くことが好きだったという山田さんは、小3の時から漫画を読み始めた。小4の時に友達から「漫画家になれば」と言われたことを真に受け、そこから目指すように。高校生3年生の時には、バレーボールを題材にした人気漫画「ハイキュー!!」に憧れてバレー部に入部したり、みんなが受験勉強をしている中で漫画を描き続けてマーガレットに投稿したりしていた。

 高校卒業後は1年間フリーターをしてお金をため、漫画家を目指せる専門学校に入学した。在学中にマーガレットでデビューし、2回の読み切り漫画を掲載。2022年には「トーキョー同居許可局」で初連載、今年3月から連載が始まった「秘密の花園先生」は、単行本の第1巻が今月25日に発売される。

 山田さんは、漫画を描く際に心がけていることについて「キャラクターが実際に動いていることを意識しながら描いている」と説明。「フリーターの経験もためになった。漫画家になり、母校で講話できることもうれしい」と話した。

 山田さんが漫画家になるまでの道のりについて、興味津々な表情で聞いていた子どもたちからは、質問も相次いだ。「小中学生の時にやっておけば良かったことは?」の質問には「もっと絵を描いておけば良かった」と回答。好きな漫画については「『スラムダンク』も好きで、高校生の時は『ワンピース』が好きだった。好きな漫画があり過ぎる」などと話した。

 内間日夏乃(ひなの)さん(12)は「私もキャラクターを描いたり、友達を描いたりするのが好き。山田さんはすごいと思った。家に帰って、山田さんの漫画を見たい」と笑顔で話した。

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