絶滅が危ぶまれる「オキナワカブトムシ」はよく鳴く 地元の小学生、幼虫をもらい育て方を学ぶ 沖縄・名護市
沖縄タイムス+プラス / 2024年9月19日 16時40分
沖縄イチムシ会(座間味眞会長)は9日、名護市立大宮小学校3年生にオキナワカブトムシの出前授業を行った。児童は、オキナワカブトムシの特徴を学んだ後、1人1匹ずつ飼育ケースに入った幼虫をもらってうれしそうだった。
同会は4年ほど前から県内各地の小学校などで同種の幼虫を配る活動をしている。ことしは約15校に約1500匹の配布を予定している。
國仲康浩副会長は、オキナワカブトムシは沖縄の在来種で「絶滅が心配されている県の準絶滅危惧種」と紹介。体が小さく、よく鳴くことが特徴だとした。
児童らは説明を受けた後、おがくずと米ぬかを混ぜた飼育マットをケースに詰め、オキナワカブトムシの幼虫を受け取った。
國仲さんは、飼育マットが乾燥したら霧吹きで湿らせ、太陽が当たる場所に置かないよう伝え、「雄か雌かはサナギになるまで分からない。頑張って育ててね」と呼びかけた。
4組の新城優亜さん(8)は「一番大きくてかわいい幼虫を選んだ。どのカブトムシよりもかっこよくて強い子に育ってほしい」と期待を込めた。
(北部報道部・松田駿太)
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