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歴史の荒波の中で絆を深めた琉球国王と王妃 物語がオペラに 琉装した歌手らが制作発表 沖縄・浦添市で10月上演

沖縄タイムス+プラス / 2024年9月23日 8時3分

琉球オペラ「アオリヤエ~ようどれに眠る愛」の記者会見で歌を披露する(左から)田里直樹さん、宮城美幸さん、新垣雄さん=8月19日、浦添市役所

 琉球王国時代の王妃アオリヤエ(阿応理屋恵)と尚寧王の愛の物語を描く琉球オペラ「アオリヤエ~ようどれに眠る愛」が10月12、13の両日、沖縄県浦添市のアイム・ユニバースてだこホールで上演される。

 本年度の文化庁文化芸術創造拠点形成事業の一環で、浦添市文化芸術振興事業実行委員会(実行委員長・松本哲治市長)とC-BRASSウインドオーケストラ(伊敷祐希代表)が主催。

 2014年以来10年ぶりの再演で、尚寧王役を田里直樹さん、王妃アオリヤエ役を宮城美幸さんが務める。

 アオリヤエは1609年の薩摩侵攻時の琉球国王で浦添ようどれに葬られた尚寧の王妃。歴史の荒波に翻弄(ほんろう)されながら絆を強める二人の物語を総勢約90人で描く。演出は横山由和さん、台本は嘉手納良智さん。

 市役所でこのほど制作発表があり、芸術監督・作曲を担う新垣雄さんは「苦難と愛の物語。激動の時代を未来へどう切り開いていくか。二人の物語を通して発信したい」と述べた。

 宮城さんは「西洋音楽と琉球音楽が調和した世界を発信し、地球上に広げたい」とPR。田里さんは「すごくドラマチックで、演じていて充実感がある。皆さんと共有したい」と話した。

 全席指定。2千~1万円(当日千円増)。

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