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血便続きステージ4のがん告知 苦しい抗がん剤治療続けながらボディビル優勝 40代の部制した又吉宏樹さん 大会出場へ執念の筋トレ「同じ境遇の人に勇気を」

沖縄タイムス+プラス / 2024年9月25日 8時10分

第50回県ボディビル・フィットネス選手権大会の40代の部で優勝した又吉宏樹さん(左)と所属するギノワンジムの金城正秀代表=24日、那覇市久茂地・沖縄タイムス社

 ステージ4の大腸・肝臓がんで闘病中の又吉宏樹さん(49)が、8日に沖縄県北谷町のちゃたんニライセンターで開かれた第50回県ボディビル・フィットネス選手権大会のマスターズ40代の部で優勝を果たした。苦しい抗がん剤治療を続けながらもトレーニングを重ねることで「前向きに頑張ることができる。同じ境遇の人に元気と勇気を与えられたら」と意気込んでいる。(社会部・吉田光)

 2、3年前ほど前から血便が 続いていたが「あまり気に留めていなかった」。しかし、便が細くなり今年6月に病院に行くと、大腸がんで肝臓にも転移し、最も進行した状態の「ステージ4」と医師に告げられた。

 7月から抗がん剤治療が始まり、副作用による目まいや頭痛、吐き気に襲われる日々が始まった。それでも「がんに負けない」と自身を鼓舞し、2カ月後に迫る大会に向けトレーニングを続けた。

 20歳から筋トレを始め、体一つで人を魅了するボディービルを見て自身も志した。筋肉量を競うボディービルに取り組む前に体のトータルバランスを競う「フィジーク」で経験を積んできた。

 満を持して参加を決めたのが今大会。がんの告知を受けたが「どんなかたちでもいいから出場したい」。抗がん剤治療で思うような練習ができない時もあったが、強い執念で乗り越えた。

 がんを告知された時に泣き崩れていた妻は、大会後「頑張ってきた成果だね、すごいよ」とねぎらいの言葉をかけてくれた。所属するギノワンジムの金城正秀代表(74)も「抗がん剤治療を続けながら結果を出すなんて本当にすごい」とたたえた。

 25日から6回目の抗がん剤治療がスタートする。つらい副作用が起きても、うるま市の自宅から宜野湾市のジムへ通う。その裏には、仲間と会うことで得られる「力」が存在する。

 「来年は病気を治して大会に出たい」と意欲を見せる又吉さん。「筋トレがあるから前を向けるし、病に打ち勝つ力を得られている。筋トレは人生を豊かにする」と力を込めた。

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