「喜如嘉の芭蕉布」が国無形文化財50周年 王朝時代や人間国宝の作品など特別展 沖縄・10月1日から
沖縄タイムス+プラス / 2024年9月26日 18時24分
国の重要無形文化財「喜如嘉の芭蕉布」の指定50周年を記念した特別展「芭蕉布展」(主催=県立博物館・美術館、共催=大宜味村、喜如嘉の芭蕉布保存会、特別協力=沖縄タイムス社)が10月1日から、那覇市の県立博物館・美術館で開催される。特別展は王朝時代の最高級品をはじめ、芭蕉布にまつわる生活誌の紹介、伝統的な生産技術を守り続けている大宜味村喜如嘉の織物、継承発展に尽くした「人間国宝」の平良敏子さんの作品などを展示する。12月1日まで。
亜熱帯の気候風土に適した芭蕉布は、古くから庶民から王族、士族の老若男女が着用した。民藝運動をリードした柳宗悦氏は戦前、著作「芭蕉布物語」の中で「今時こんな布はめったにないのです。いつみてもこの布ばかりは本物です」と絶賛し「現存する日本の織物の中で、最も秀でているものの一つが芭蕉布なのです」と記している。
南西諸島の各地で、糸の素材になるイトバショウを栽培し、糸を紡ぎ、主に女性たちの手仕事で織り上げられていた。生活様式の変化で各地の生産は途絶えたものの、大宜味村喜如嘉の女性たちが伝統的な生産技術を守り、1974年、国指定重要無形文化財に「喜如嘉の芭蕉布」として認定された。戦後の再興をリードした平良さんは「沖展」や「日本伝統工芸展」などで作品が高く評価され、2000年、国の重要無形文化財保持者(各個認定)いわゆる「人間国宝」に認定された。
特別展は、交易品にもなった最上級の逸品を紹介する「美しい布芭蕉布」や、栽培、繊維から糸を紡ぐ工程、染料などを解説する「衣文化を支える植物」、祭祀の際の衣服にまで織られた歴史や風俗をテーマにした「芭蕉とシマの生活誌」、喜如嘉の芭蕉布の歴史を伝える「喜如嘉の芭蕉布」の4章で展開する。
「芭蕉布展」の入場料は一般1200円、高校・大学800円、小・中学生300円。問い合わせは県立博物館・美術館、電話098(941)8200。
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