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雨の中、2千人参加 400年余りの歴史を持つ「奥間大綱引き」6年ぶり開催 沖縄・国頭村

沖縄タイムス+プラス / 2024年10月1日 10時17分

6年ぶりに行われた「奥間大綱引き」で懸命に綱を引っ張る参加者ら=17日、国頭村奥間(比嘉海人撮影)

 400年余りの歴史を持つ沖縄県国頭村奥間の「奥間大綱引き」が旧暦8月15日に当たる9月17日、同村立奥間小学校グラウンドで行われた。新型コロナウイルス禍の影響で6年ぶりの開催。区民や村内外から約2千人が参加し、雨の中、熱戦を繰り広げた。(金城勲通信員)

 大綱引きは隔年に、豊年祭と交互に開催している。奥間区の大田博信区長は「台風の影響であいにくの天候だが、五穀豊穣(ほうじょう)や無病息災を願い、力いっぱい大綱を引き合おう」とあいさつ。獅子舞や奥間エイサー、村青年団エイサー、フラダンスが披露された。

 綱引き前には、ちょうちん行列があった。北軍と南軍が、若按司(あじ)に扮(ふん)した3人を乗せたみこしを先頭にして向き合い、手作りのちょうちんを手にした住民が周りを囲んだ。「サーヤー」のかけ声でみこしやちょうちんを上下させながら、威勢を張り合うガーエーを3回繰り返した。

 会場の士気が高まり、いよいよ綱引き本番。南北の綱をカヌチ棒でつなげ、約60メートルの大綱に。南北の代表がそれぞれ勝利へ向け決意表明した後、大田区長の合図で一斉に綱を引き合った。

 綱の中央を自軍側に5メートル引けば勝利となるが、なかなか綱は動かない。雨が降りしきる中、膠着(こうちゃく)状態が制限時間の20分まで続いた末、引き分けとなった。6年前も引き分けで、勝負は2年後に持ち越しとなった。

 3年前に神戸から奥間に移住した梅宮颯晟(りゅうせい)さん(26)は「期待以上の迫力だ。友人、知人もワクワクしているのを感じた」と興奮気味。

 北軍の大きなちょうちんにヤンバルクイナの絵を描いた同村辺土名の久保田万稀さん(30)は「こんなに迫力ある大綱を見るのは初めて」と驚いた様子だった。

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