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93歳女性、誕生日に恒例のシュノーケリング 東洋一の美ら海で子や孫と楽しむ 沖縄・久米島町

沖縄タイムス+プラス / 2024年10月4日 17時55分

ハテの浜でシュノーケリングを楽しむ真栄平智子さん=9月10日、久米島沖合のハテの浜(提供)

 【久米島】誕生日は東洋一の美ら海で-。海をこよなく愛する久米島町宇根の真栄平智子さんは93歳の誕生日を迎えた9月10日、恒例の「誕生日記念シュノーケリング」を子や孫と楽しんだ。今年は「東洋一の美しさ」と称される久米島沖合に約8キロ続く砂州「ハテの浜」で実施。サンゴの白化現象も目の当たりにし、「きれいな海を孫たちに残したい」と環境保全の大切さを訴えた。(比嘉正明通信員)

 南大東島生まれの真栄平さんは、12歳の時に両親の故郷、久米島に渡った。当時からタコや貝などの海の恵みをとっていただくなど、近場の海岸は自分の庭のように知り尽くしている。

 子ども6人、孫25人、ひ孫40人に恵まれた真栄平さんの誕生日を祝おうと、家族でシュノーケリングをするようになったのは10年ほど前だ。今では真栄平家の年中行事となり、今年は長男勝正さん(73)が所有する漁船に子どもや孫、ひ孫ら15人が乗り込み、ハテの浜に移動した。

 水深2~3メートルの海域に着くと、真栄平さんはシュノーケルやマスク、フィンを装着。家族に付き添われながら、色鮮やかなサンゴ礁や熱帯魚を目にし、浅瀬とは違う豊かな久米島の自然を満喫した。「初めてサンゴの白化現象を見て悲しくもなった」と海の環境変化にも関心を寄せた。

 長生きの秘訣(ひけつ)は「手芸やゲートボールを楽しみ、食べ物は好き嫌いがないこと。孫やひ孫の成長が楽しみ」と、子どもたちの健やかな成長を望んでいた。

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