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足元に眠る負の遺産 不発弾の問題がクローズアップされた1週間【タイムス+プラスから9月28日~10月4日】

沖縄タイムス+プラス / 2024年10月5日 10時0分

 

 今週は、宮崎空港で不発弾が爆発した映像に、驚いた人も多かったのではないでしょうか。土煙が上がったのは航空機が誘導路を通った約2分後。燃料を積んだ航空機に引火していたら、大惨事になっていたかもしれません。

 「爆弾の火薬は戦後79年たっても劣化しない。(起爆装置である)信管があれば、小さな衝撃でも爆発する」。3日付社会面の記事に、福岡大の加藤勝美教授(化学安全工学)の警告が載っています。

 宮崎空港と同様に旧日本海軍の航空基地だった那覇空港でも、不発弾がたびたび見つかっています。今年に入って、滑走路周辺の立ち入り制限区域で米国製5インチロケット弾や機雷など計7発が見つかり、回収されていたことが分かりました。

那覇空港で今年7発の不発弾発見・回収

 9月29日には、那覇市首里山川町で米国製250キロ爆弾の不発弾処理が行われました。住宅密集地での作業に伴う避難の対象は約470世帯1400人、約80事業所。周辺は交通規制が敷かれ、日曜の書き入れ時に休業したホテルのレストランもありました。

 戦後79年たっても足元に眠る不発弾に暮らしが脅かされています。今週はイスラエルがレバノンに地上侵攻するニュースが飛び込んできました。戦争がどれほど多くの犠牲者を出し、将来にわたってもどれほど多くの負の遺産を残すのか、改めて考えさせられた1週間でした。

「海人になろう」元記者の釣り日記

 ウェブ限定の連載で、沖縄タイムス元記者で奄美大島に移住した仲村時宇ラ(じうら)さんの釣り日記が始まりました。幼い頃から釣りや魚が大好きだった時宇ラさん。中でも巨大な魚が釣れる沖縄での釣りは夢があって特別だったといいます。写真のミーバイのでかいこと!

 記者時代から休みには釣りを楽しんでいましたが、次第に釣り人として一つの「限界」を感じるようになったそうです。「100%自分の力で魚を釣りたい」と記者を辞め、海人になる決意をしました。好きなことに没頭しているときの笑顔がなんとも楽しそう。連載では地方移住の心構えや新規就漁の難しさなども取り上げます。毎月第1火曜の配信です。お楽しみに。

 海と言えば、すてきな話題もありました。海をこよなく愛する久米島町宇根の真栄平智子さんが93歳の誕生日の記念に、子や孫とシュノーケリングを楽しんだそうです。場所は、久米島沖合に約8キロ続く砂州「ハテの浜」。透き通った海で家族と一緒にシュノーケリング、最高のお祝いですね。

計器の点検を自動化 導入が増える理由

 沖縄発のスタートアップを紹介する連載「スタートアップ・ノート」。今回取り上げるLiLz(リルズ・宜野湾市、大西敬吾社長)は、インターネットにつながる小型IoTカメラとAI(人工知能)を活用して工場などの計器の自動点検サービスを提供しています。現在国内での導入実績は約6千台に達し、初の海外展開となるタイでの販売も開始しました。

 工場や発電所など施設の維持には保守点検が必須ですが、人手不足の課題に直面しているそうです。人手不足を補い、なおかつ点検の精度を上げて事故を未然に防ぐ―。人の五感に頼っていた点検作業の負担を大幅に軽減したリルズのアイデアとは。ぜひ読んでみてください。

読書の秋 5、6日は久茂地ブックスクエア

 このデジ編チョイスが配信される5日は、県秋季高校野球の準決勝が予定されています。来春のセンバツ大会の参考資料になる九州大会へ行けるのは2チーム。ヤマ場の準決勝、エナジック―ウェルネス、沖縄尚学―宮古の見どころを紹介しています。4チームともチバリヨ―&ワイド―。

 秋はスポーツ、読書の季節。5、6の両日午前10時から午後5時まで、那覇市久茂地のタイムスビル1階で本のイベント「久茂地ブックスクエア」が開かれます。県内の個性豊かな古書店や出版社などが集まって、イチオシの本を販売します。沖縄では地域で頑張っている本屋さんがまだまだあり、ウェブで紹介しています。お気に入りの一冊を見つけに、足を運んでみてはいかがでしょうか。

 今週のデジ編チョイスはこの辺で。デジタル編集部の大門雅子が担当しました。

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