見よ!この見事な枝ぶりを 宜野湾市普天間にある修繕屋の松の木 店主「毎日元気もらえる」
沖縄タイムス+プラス / 2024年10月5日 11時27分
【宜野湾】宜野湾市普天間にある「総合修繕屋 守(まもる)ハウス」の敷地内に立つ松の木が見事な枝ぶりで評判を集めている。樹高10メートル以上、枝は横に18メートルほど、店前の車道2車線の空を覆うほど広がっている。代表の嘉手苅孝さん(54)は「樹齢は100年以上になるのでは。これほどの枝ぶりは県内でもここだけじゃないか。風景に溶け込んでいるせいもあって、1本の松の木だと気付かない人がほとんどだ」と話す。(仲栄真宏通信員)
松の木は守ハウスの店舗隣の資材置き場の敷地内に立っている。
かつてこの場所には産婦人科病院があり、松の木を植えたのはその病院の院長だという。閉院後、関係者が松の木が残った状態で引き継ぐも病気で他界。嘉手苅さんは、2000年に守ハウスを別の場所に開業後、関係者と知り合いだったため06年に店舗と資材置き場用に瓦屋根の平屋2軒を借り受けた。
主が変わってもこの木だけはすくすくと成長を続けている。
嘉手苅さんは前の主から「この木からは元気がもらえる」と言われたといい「この木は不思議。自分もこの大木から毎日元気をもらっている」と話す。
木に向かって手を合わせる人がいたり「この木に触らせてもらえないか?」と尋ねてくる人もいたという。
現在、店の周辺は都市開発の一環で、老朽化した建物などが次々に取り壊されており、古き良き風情を残す普天間の街並みも日々様変わりしようとしている。
嘉手苅さんは「鳥や昆虫に格好のすみかを与え、枝葉の下に日陰をつくってくれる。ことしのような異常気象でも青々とした葉を付け育っている姿を見ると、とても伐採するなんて考えられない」と語気を強める。
「この松の木を、例えば名護の『ひんぷんガジュマル』のように普天間のランドマークとして残す方向で宜野湾市に検討してもらえないだろうか」と提案した。
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