高校生姉弟バンドのUnmark Rabbit まつりやフェスに連続オファー 沖縄県恩納村から「目指せ海外」
沖縄タイムス+プラス / 2024年10月11日 16時0分
恩納村在住の2人組姉弟高校生バンド「Unmark Rabbit(アンマーク・ラビット)」。10月12日の「第41回うんなまつり」や10月25日の「PEACE & PIECE 100万人の平和コンサートinよみたん」をはじめ、来年1月の国際ショーケースフェス「Music Lane Festival Okinawa 2025」の出演を決めるなど注目を集めている。文学的な歌詞や情景浮かぶメロディーが魅力のUnmark Rabbit。もともと3人態勢だったが9月から2人となったことを機に、楽器の編成に良い意味でこだわらない幅広い音楽性を模索している。
Unmark Rabbit(アンマーク・ラビット)
ベースボーカルで姉のKIKI(高2)、ドラムボーカルで弟のKAKA(高1)からなるロックバンド。2024年3月にファーストアルバム「夏夕の記憶」をリリース。
Unmark Rabbit | Instagram
Unmark Rabbit | YouTube
真っすぐかつ繊細なロック
Unmark Rabbitの音楽は、10代のあふれ出す感情を真っすぐに捉えながら、和音やリズムの展開などでテクニカルかつ繊細な面も併せ持つ。KIKIの伸びやかで力強いボーカルは、一聴しただけでもう続きのメロディーを聴きたくなる。
練習場所は自宅の2階。父はミュージシャンの知花竜海さんで、練習スタジオと同レベルの環境が整っている。現在、楽器としてはベースとドラムの2人態勢のため、ギターなどの楽器はレコーディングしたものを生演奏と合わせて流す「同期演奏」という手法を取っている。楽曲中の音色が多様化したバンドが多い昨今では一般的なもので、例えばロックバンドの音に電子音を入れたい場合などで多用されている。
YouTubeで海外からコメント
-KAKAさんはもともとソロでも音楽活動をしていますが、Unmark Rabbitの音楽性はどのようなものでしょう。
KAKA 僕がやりたいことをやっています(笑)。音楽性としては僕の趣味です。ソロとは別で、バンドとしてやりたいことをやっていくために、お姉ちゃんに「これをこうやって」みたいにお願いしています。
-自分の世界観を表現するために、お姉さんにボーカルをお願いするというのが、信頼関係があってすてきですね。
KAKA 最初から自分で歌うならそのように作るんですけど、最初からKIKIが歌うという前提で曲も作っています。小学校高学年の時からためているアイデアを熟成させて、やっと具現化できた曲もあります。
-来年には「Music Lane Festival Okinawa 2025」の出演も決まっていますね。海外の音楽関係者も多く集まります。
KIKI 目指せ海外進出です。Unmark Rabbitは、YouTubeでも海外の人からコメントを頂くことが多くて、海外に向いている感じがします。
「やりたいことはたくさんある」
-もともと生演奏のバンドでやってきていますが、メンバーの脱退に伴って同期演奏にも挑戦しています。
KAKA 家族で山口県にフェスを見に行った時に、出演アーティストがみんな同期使ってて。「時代が同期だな」と思いました。サカナクションが完全に同期使いまくっていて、あれ見たら「やるしかねぇな」って感じでした。
KIKI その日のフェスではサカナクションが圧倒的だったんですよ。家族5人でフェスを振り返ったんですけど、サカナクションが別格でした。こんなことをやりたいと思いました。
-同期演奏だとメンバー数や編成での制限がある意味取り払われる分、音に対する自由度も増してきますよね。
KAKA なので今は、いわゆる「バンドの音」とは離れてきているんですけど、僕はバンドも好きだし他の音楽も好きだし、音楽そのものが好きなので、やりたいことはたくさんあります。同期で入れる音を作り込んだり、機材の使い方覚えたり、同期に合わせてドラムをたたく練習もしないといけないしで、忙しいです。
-今後の展望を教えてください。
KAKA 現状としては2人態勢ですが、ベースとドラムの「リズム隊」は音楽の根幹なので、その中で新しいことにどんどんチャレンジしていきたいと思っています。
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