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沖縄で今の季節に吹く季節風=ミーニシ(新北風) 秋の気配もつかの間 3連休は高温にbr / br /

沖縄タイムス+プラス / 2024年10月11日 17時0分

 

 10月8日(火)は二十四節気の「寒露(かんろ)」。この頃に吹く季節風を、沖縄ではミーニシ(新北風)と表現しています。

 この頃、多くのサシバは東南アジアなどまで渡り越冬しますが、その一部が沖縄で冬を過ごします。サシバの渡りの初見日は1991年から2000年の平均値で、宮古島は10月9日、石垣島は10月11日となっています。沖縄気象台では、タカの渡りで代表的なサシバの渡りの初見日を以前発表していましたが、2020年をもってその観測は終了しています。

ミーニシの目安 最近は全て満たすのが難しく

 沖縄気象台によりますと、ミーニシの吹く目安があります。
●二十四節気の寒露の1週間前後
●大陸から高気圧が張り出す


●北~北東風が吹く
●最大風速8メートル以上
●最高気温25℃以下、最低気温20℃前後

 沖縄気象台は2014(平成26)年で記録が終了しています。記録のある2005(平成17)年からのミーニシの記録です。
2014年 10月7日
2013年 10月16日
2012年 10月1日
2011年 10月16日
2010年 10月5日
2009年 10月10日
2008年 10月11日
2007年 10月15日
2006年 10月7日
2005年 10月15日

 最近ではこの条件を全て満たすのは難しくなっています。今年10月8日(火)の寒露の日は、那覇では北風が吹いて最大風速は10m/sを超えました。最高気温は29.9℃、最低気温は24.8℃で気温の条件は満たさなかったものの、大陸からは高気圧が張り出して、ミーニシの頃の気圧配置となりました。

悩ましい秋服への衣替え

 秋の風を少し感じられるようになったのもつかの間、この先、27日(日)にかけての那覇の天気と気温の予想を見ていきますと、高気圧に覆われやすく、平年よりも気温が高くなる見通しです。本格的な秋服への衣替えは悩ましいところです。

 10日(木)に「高温に関する早期天候情報(沖縄地方)」が沖縄気象台から発表されました。沖縄地方はこの先、暖かい空気に覆われやすいため16日(水)ごろからかなりの高温になる予想として注意を呼びかけています。農作物の管理などにご注意ください。(かなりの高温の基準:5日間平均気温平年差+1.3℃以上)

スポーツの日3連休は気温高く

 14日(月)スポーツの日を含む3連休の沖縄地方は、沖縄本島地方や大東島地方は高気圧に覆われて各地で晴れる時間が長いでしょう。宮古島地方・八重山地方では湿った空気の影響で13日(日)にかけては、短時間の雨にお気を付けください。この3連休は、県内全域で気温が高いというのが特徴です。13日(日)は那覇大綱挽が開催されますが、参加される方は、暑さ対策をお願いします。

崎濱綾子
気象予報士/防災士(株式会社ウェザーマップ)
 沖縄県宜野湾市生まれ。ミスはごろもとして地元の観光大使を務める。RBC琉球放送でラジオ・テレビのリポーター、QAB琉球朝日放送で気象キャスターを担当。2005年に沖縄初の女性気象予報士となる。2005~2016年3月までRBC琉球放送の夕方のニュース番組で月~金曜日の気象キャスターを担当。2016年4月から東京の本社で勤務。Yahoo!ニュース動画出演・記事執筆を担当。Yahoo!ニュースエキスパート。好きな天気現象は、夏至南風(カーチーベー)。

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