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公示まであと3日、支持固め奔走 沖縄選挙区 事実上の選挙戦始まる[2024衆院選・序盤情勢(上)]

沖縄タイムス+プラス / 2024年10月12日 9時31分

[2024衆院選 10.27]沖縄選挙区 序盤情勢(上)

 

 衆院選の公示まであと3日。沖縄1~4区では前職と元職、新人の計16人が相次いで事務所を開設するなど事実上の選挙戦が始まっている。9日の衆院解散前後からの1~2区の情勢や各陣営の動きを追った。(衆院選取材班) 

1区:那覇中心 街頭演説に力

 赤嶺政賢氏(76)=共産=は、那覇市おもろまちに事務所を構えた。報道各社の取材に対応しながら、共産党県委員長として県内政党の代表が集う座談会に出席。政権交代へ政策浸透に力を入れる。県議会や那覇市議会の共産議員を中心に街頭での演説にも注力する。オール沖縄の中心メンバーが1区の支援組織を立ち上げ、結束力を生かす。特設サイト「赤嶺民報」でも支持拡大を訴える。

 国場幸之助氏(51)=自民=は10日に那覇市牧志で事務所開きを行い「争点は経済だ」と強調。知念覚那覇市長もマイクを握るなど連携をアピールした。選対本部長には県議の西銘啓史郎氏が就く。県建設産業政策推進連盟などから推薦を受け、経済界と連携しながら支持拡大を図る。11日は自民・公明の那覇市議団と街頭演説した後、支援団体を回るなどした。18日に久茂地で総決起大会を開く。

 下地幹郎氏(63)=無所属=は5日、那覇市おもろまちで事務所開き。トレードマークのオレンジ色のネクタイを締め、政界引退を懸けた「最後の挑戦」を強調。郵政民営化担当相など閣僚経験を含む豊富な政治経験を聴衆にアピールした。SNSでの情報発信にも力を入れる。11日に政策を発表。浦添市に移設する米軍那覇軍港の代替施設にホワイトビーチ(うるま市)を統合する案を掲げた。

 和田知久氏(64)=参政=は那覇市銘苅に選対本部を置き、日々の街宣活動で知名度の向上を図る。主な政策は減税や積極財政、低コスト労働者を減少させた上での国内総生産(GDP)増加などを掲げる。昨年から琉球大学周辺で手振りをするなど、衆院選立候補に向けて準備を進めてきた。11日は県庁前で街頭演説に繰り出し、政府与党を批判しながら参政党の政策を訴えた。

2区:地域回り SNSも駆使

 新垣邦男氏(68)=社民=は9月21日に宜野湾市赤道で事務所開きをするなど、選挙区内の全市町村に事務所を構えた。9月から各市町村で街頭に立っての手振り、市町村議員らと連携した地域回りも精力的にこなす。10月13日に中城村で総決起大会を開くほか、各地で演説会を開催し、支持拡大を図る。伊波洋一参院議員が選対本部長に就任する。首長や県議らが各支部長を務める。

 宮崎政久氏(59)=自民=は5日に浦添市牧港で事務所開き。厚生労働副大臣としてのキャリアを強調しながら、県内ホームステイ事業など自身が関わった施策や、政府与党としての政策実現力を訴えた。9日の衆院解散後は同日最終便で沖縄入りし、翌10日から精力的に支援企業回りをした。選対本部長は佐喜真淳宜野湾市長が就任する予定。インスタグラムなどSNS発信にも力を入れる。

 赤嶺昇氏(57)=維新=は7日に浦添市仲間で選挙事務所を立ち上げ、公示日に向けて準備を進めている。自転車で選挙区内をくまなく回り、地域課題を掘り起こす。SNSを活用し、県民アンケートを実施するなど地域の声を拾いながら、政策へ生かそうと幅広く民意に耳を傾ける。企業回りも精力的にこなす。日米地位協定改定を重要争点に位置付け、「改定をやり切ることが大事」と訴える。

 今野麻美氏(47)=参政=は4日、党の擁立発表があった。主要政策は1次産業予算の増額による農林水産事業者の所得補償などで、食の質や自給率の向上を訴える。また、薬やワクチンに依存しない治療・予防体制の強化を掲げる。今後は総決起大会を予定するなど、27日の投開票日に向けて準備を進めている。XやインスタグラムなどSNSを活用し、若者への発信を強化している。

 比嘉隆氏(47)=無所属=は11日に立候補を表明。コロナワクチン接種の中止などを訴え「国会で主張し、実現したい」と話した。

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