気になる沖縄選挙区の顔ぶれは 16人が立候補予定 超短期決戦の衆院選【タイムス+プラスから10月5日~11日】
沖縄タイムス+プラス / 2024年10月12日 10時30分
二十四節気の「寒露(かんろ)」に入った8日、朝自宅を出たら北風がビュービュー吹いていました。この日、那覇での最大風速は北の風10.1メートル。この時期の季節風「ミーニシ(新北風)」が吹き始め、朝夕はだいぶ涼しくなりました。
知らなかったのですが、ミーニシが吹く条件の目安があり、最近ではこの条件を全て満たすのが難しくなっているそうです。気象予報士の崎濱綾子さんがコラムで紹介しています。
秋が深まったと思いきや、12~14日の3連休は気温が高くなるそうです。13日には那覇大綱挽はあります。熱戦に臨むには、暑さ対策も万全に。
衆院選10月27日投開票
さて、こちらはどんな風が吹くのでしょうか。衆院が解散され、総選挙が「15日公示、27日投開票」の日程で行われることが決まりました。首相就任から8日後の解散、26日後の投開票はいずれも戦後最短となるそうです。
石破茂首相は自民党総裁選で日米地位協定の改定を掲げましたが、衆院本会議の代表質問では「一朝一夕に実現するとは思っていない」と答弁し、持論が後退しました。他に「やらない理由が分からない」と言っていた選択的夫婦別姓の導入は、「さまざまな意見がある」と慎重姿勢にトーンダウン。
ウェブのエキスパートEyeで、防衛ジャーナリストの半田滋さんは「首相の支持率が低迷するのは、総裁選で主張した政策を当選後、棚上げしたり、真逆のことを言い始めたからだ」と断じました。その上で次のようにコメントしています。
有権者受けする話で人気を集め、当選したとたんに前言を翻すのは誠実な政治家の態度とはいえない。石破氏は所信表明演説の中で尊敬する政治家、渡辺美智雄氏の言葉を引用し、「政治家の仕事は、勇気と真心をもって真実を語ることだ」と述べた。今、この言葉をそっくり石破氏に贈りたい。コメント全文はこちらから
与野党関係なく、政治家は言葉に責任を持つもの。有権者も投票したら終わりではなく、公約が達成されたかどうか、選択の行く末がどうなったか、監視する責任があります。
沖縄選挙区では1~4区に計16人が立候補を予定しています。1区は現行制度最多となる5人が名乗りを挙げていましたが、れいわ新選組が擁立を取りやめました。ウェブでは公示後、候補者の政策詳報、刻々と変わる情勢をまとめた特設ページを開設します。一票を託す先を決める参考にしてください。
忘れてはいけない10.10
米軍が南西諸島を爆撃し、668人が死亡した1944年の「10.10空襲」から10日で80年となりました。旧那覇市域は9割が焼失し「がれきの街」と化しました。特集では体験者の証言を交え、「沖縄戦の始まり」といわれる80年前の出来事を詳報しています。
80年前の記憶が刻まれた場所を体験者と若者がたどり、平和を考える連載「あの日 あの時 戦場で」。当時15歳だった島袋俊子さん(95)が高校3年の赤嶺依咲(いさき)さん(17)と、かつて火の海と化した街を歩きました。沖縄県立第一高等女学校(一高女)の同級生の多くを沖縄戦で失った島袋さんは「生かされたからには、責任を持って語り継がんと」と言います。
戦争体験者が年々減り、いつか直接話を聞くことができなくなってしまう日が来ます。いま何ができるのか、改めて考えていきたいと思います。
「辞めたい」だけで辞めると後悔
今週は那覇市牧志に登場した「3億円マンション」や県民におなじみの「A1ソース」の販売休止の記事がウェブで読まれました。
他に注目を集めたのが、元公務員らが、公務員を辞めて新しい人生を模索したい人をサポートするオンラインサロンを立ち上げたという話題です。名付けて「あつまれ!脱公務員の杜」。
沖縄県内では、県職員の希望退職が増えており、メンタル不調で休職する教職員や那覇市職員も高止まっています。サロンは、辞職を呼びかけるものではなく、組織内部の改革を促しながら、希望者に別の選択肢を探すための場として活用してほしいそうです。「辞めたいという気持ちだけで辞めると、まず後悔する」の言葉にどきりとした人もいるでしょうか。働き方に悩んでいたら、誰かに聞いてもらう、アドバイスをもらうのも手かもしれません。
それでは今週はこの辺で。デジタル編集部の大門雅子が担当しました。
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