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米海兵隊の高機動ロケット砲「ハイマース」 嘉手納基地から石垣空港に輸送 自衛隊・米軍が始める実動統合演習「キーン・ソード」を前に 演習反対の市民らが抗議

沖縄タイムス+プラス / 2024年10月14日 10時0分

トレーラーに乗せられ集落内を通過する米海兵隊の高機動ロケット砲システム「ハイマース」=13日午前11時半ごろ、石垣市大浜

 【石垣】自衛隊と米軍が23日から沖縄県石垣市内を含む県内などで始める大規模な実動統合演習「キーン・ソード」を前に、米海兵隊の高機動ロケット砲システム「ハイマース」が13日、米軍機で嘉手納基地から新石垣空港に輸送された。関係者によると、近くハイマースの関連機材も移送される見通しという。

 県内の民間空港にハイマースが運搬されるのは初めてとみられる。空港管理事務所によると、演習を目的に米軍が同空港を使用するのも初めて。県は米軍機の民間空港使用を自粛するよう求めている。

 民間機が行き交う石垣空港には同日午前10時35分ごろ、米軍の輸送機KC130が着陸。荷物を抱えた米兵が駐機場所の近くに待機してあったマイクロバスに次々と乗り込んでいった。

 輸送機から出てきたハイマースはトレーラーに収容され、車体の一部がブルーシートで覆われた。自衛隊車両の先導の下、畑や集落を抜けて陸上自衛隊石垣駐屯地に運び込まれた。

 空港のフェンス沿いには演習に反対する市民らが「No War! No HIMARS!」と書かれたプラカードを用意して集まり、抗議の声を上げた。(八重山支局・矢野悠希)

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