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地元と観光客に愛される石垣市の「ザ・食堂」 コクと甘み感じるスープ 店主が育てた野菜たっぷりそば

沖縄タイムス+プラス / 2024年10月18日 10時27分

たっぷりの野菜を使用した「野菜そば」(税込み700円)

[胃心地いいね](799)  お食事処はるちゃん 石垣市新栄町5の24

 石垣市最大の歓楽街である美崎町周辺を歩けば、観光客向けの居酒屋の看板が目立ち、いわゆる「普通の食堂」が少ないことに気付かされる。そんな中で地元と観光客から共に愛される数少ない「ザ・食堂」が「お食事処はるちゃん」だ。岩渕三千子さん(70)と夫の芳弘さん(84)の仲良し夫婦が、2000年から営業を続けている。

 定食メニューは野菜炒め、ヘチマチャンプル、レバニラ(いずれも税込み830円)など。芳弘さんが畑で丹精込めて育てた野菜をたっぷり使用する。三千子さんの故郷、西表島で捕れたイノシシチャンプル(同1330円)は観光客に人気がある。

 鶏がらと豚骨、少しのかつお節でだしを取った八重山そば(同600円)、野菜そば(同700円)はシンプルながらコクと甘みを感じるスープがやみつきになる。麺は八重山を代表する金城製麺所。畑で採れた無農薬の島唐辛子を使った自家製コーレーグースをかけると、ピリリと風味豊かになる。

 フーチャンプルや焼きそばは、店がすいていれば頼める、常連さんならではの裏メニューだ。

 調理を担当する三千子さんは「特別なことはしていないよ」と照れ笑いするが、客からは「よそより優しい味」と評判がある。客の健康を気遣い、塩分控えめで、だしのまろやかさを意識しているという。

 芳弘さんは接客を対応。店内が落ち着くと小上がりに腰を掛けて、客とのゆんたくを楽しむ。夜の部ではグラスにちょこっと入れたビールを飲みながら、客がいないときは三線を奏でて遊ぶ。2人は「いつまでもこんなふうにのんびりやれたらいいな」とほほ笑んだ。

(八重山支局・矢野悠希)

【お店データ】昼の部は午前11時から午後2時、夜は午後5時から同10時。材料がなくなり次第終了。月、火曜定休。駐車場なし。電話0980(88)8225

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