「沖縄へ、30年目のありがとう」 大冷害の岩手を救った沖縄の種もみ 架け橋となったブランド米、両県の地元3紙に全面広告
沖縄タイムス+プラス / 2024年10月31日 7時44分
岩手日報社と沖縄タイムス社、琉球新報社は26日付で、1994年に石垣島で行われた「種もみ緊急増殖事業」をきっかけに生まれた岩手ブランド米をPRする全面広告を掲載した。
同事業で生産された米は両県の絆を象徴する「かけはし」と名付けられ、94年10月26日に市場デビュー。以来、両県では農業のほか、教育、スポーツ分野の交流が続いている。
3紙合同企画として掲載された広告「沖縄へ、30年目のありがとう。岩手のブランド米発売30周年~『金色の風』『銀河のしずく』PR事業~」(特別協賛・JA全農いわて)では、岩手と沖縄の生産者3人のメッセージを紹介している。
沖縄タイムスには花巻市の川村厚さん(69)、秀子さん(68)を掲載。「岩手のブランド米は沖縄の太陽の下スタートしました」と感謝の言葉を寄せた。
3紙を並べるとアーチ状の「架け橋」が現れるデザインで、各紙面の「お米の便せん」は両県の絆と祝いをイメージした赤い糸(水引)でつながっている。
11月1日から沖縄県庁や石垣市でPRキャラバンを予定している。岩手日報社の特設サイトはこちらから。
■沖縄と交流広がり喜び 岩手日報の川村社長
種もみの緊急増殖事業から始まった沖縄と岩手の交流が30年を迎えたことを記念し、来県している岩手日報社の川村公司社長らが30日、沖縄タイムス社を訪れた。農家にとどまらず、交流が広がったと喜び、「人口減少社会で、地域のつながりを深めるモデルとも言える」と話した。
1993年、岩手県は大冷害に見舞われ、翌春の種もみが足りない中、温暖な石垣島で岩手から送った種もみ2トンを116トンに増殖させ、岩手に送り返し、豊作をもたらした。
川村社長は「田んぼが痩せ、悲惨だった。農家だけでなく社会の雰囲気も暗い1年だった。米を作りたくても作れない状況。石垣島の協力で窮地を乗り越えた」と振り返った。
岩手県では「銀河のしずく」や「金色の風」など岩手県のブランド米を推奨している。川村社長は「種もみ増殖事業が岩手県で再び増産へと導き、生産者の意欲向上や生産基盤安定へとつながった」と語った。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
高倉健さんをしのぶ「黄色いハンカチ」 沖縄・石垣島の空に100枚はためく 死去から10年 生前交流した富野小中学校で【動画あり】
沖縄タイムス+プラス / 2024年11月9日 13時49分
-
やえやまファーム 南ぬ豚(ぱいぬぶた)ハンバーグ「令和6年度沖縄県優良県産品」推奨決定
PR TIMES / 2024年11月1日 10時45分
-
沖縄へ、30年目のありがとう。岩手のブランド米発売30周年~「金色の風」「銀河のしずく」PR事業~
PR TIMES / 2024年10月26日 12時15分
-
[社説]日米共同統合演習 緊張高めない外交こそ
沖縄タイムス+プラス / 2024年10月25日 4時0分
-
青い海をバックに多彩なフラダンス 沖縄・石垣島でフェスティバル 県内外から230人出演
沖縄タイムス+プラス / 2024年10月20日 9時34分
ランキング
-
1石破首相、日米韓首脳会談で「協力体制発展させる」…トランプ氏とは「具体的なこと決まってない」
読売新聞 / 2024年11月14日 17時20分
-
2国民民主党、「年収の壁」103万円から「178万円」に見直し法案…臨時国会提出へ
読売新聞 / 2024年11月14日 16時45分
-
3麻生氏「しっかり総括を行わなくてはならない」衆院選めぐり
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年11月14日 15時19分
-
4大阪でマンションに侵入しようと…男ら逮捕 指示役は「トクリュウ」リーダーか
MBSニュース / 2024年11月14日 14時25分
-
5部品製造会社前社長ら特別背任容疑で逮捕 取引先に不正送金する手口で総額約2億受け取りか
日テレNEWS NNN / 2024年11月14日 13時44分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください