続く政治の季節 衆院選の後はアメリカ大統領選 高校野球も目が離せない【タイムス+プラスから10月26~11月1日】
沖縄タイムス+プラス / 2024年11月2日 10時0分
10月が終わりもう11月。2024年も、残すところあと2カ月となりました。徐々に日が短くなり、季節が移り変わっているのを感じます。政治の季節も変わり目を迎えているのでしょうか。
沖縄選挙区は2勝2敗
第50回衆議院議員選挙が27日、投開票が行われました。全国的には、全465議席のうち、自民、公明両党の与党の合計が215議席となり、過半数(233)を割り込んだことが大きな話題になりました。
沖縄選挙区では、辺野古新基地建設反対を掲げる「オール沖縄」勢力と政権与党の自民・公明勢力が2勝2敗で、2021年の前回衆院選と同じ結果となりました。
沖縄の有権者は、何を争点として考えたのか。候補者たちはどう戦略を立て戦ったのか。選挙取材班の連載「風はどこへ 2024衆院選」で深掘りしています。
また比例代表も含む当選者座談会では、選挙結果の受け止めや今後の意気込みなどを語っています。
今回の選挙では、投票率が衆院選としては過去最低の49.96%となり、過半数の人が選挙に参加しないという残念な結果となりました。沖縄の投票率は、全国平均も下回っています。SNSの動向などに詳しいモバイルプリンスさんは、次のように分析しています。
若者向けSNSのトレンドなどから見えてくる若者の政治参加、特に投票率の低下について書いてみます。若者の投票率の低下の背景には、「学習性無力感」と「自己責任論」という二つの社会心理学的要因が複雑に絡み合っていると考えられます。(全文はこちら)
一方、最高裁裁判官の国民審査に関しては、×を付けた割合(平均罷免率)が全国より高いという結果になりました。
選挙や国民審査に関して「どうせ無駄」「自分とは関係ない」と思わずに、幅広い人に参加してもらう方法をみんなで考えていきたいと思いました。
11月5日にはアメリカ大統領選もあります。共和党候補のトランプ前大統領と民主党候補のハリス副大統領の対決に注目が集まります。
世界経済や日本にどのような影響が出るのか、引き続き注目していきたいと思います。
県勢同士の決勝が見たい
対決といえば、個人的にはこちらの県勢同士の対決の実現を期待しています。高校野球の秋季九州大会。沖縄尚学とエナジックが4強入りを果たしており、3日に準決勝、4日に決勝が行われます。
天候不良で継続試合、日程の順延などが相次いでいますが、それでも集中力を切らさずに強豪校相手に戦っている様子に、県勢対決もあるのではと期待が高まっています。
このまま2校が来春2025年の選抜大会への出場が決まれば、2010年の嘉手納と興南、2014年の沖尚と美里工に続き、11年ぶり3度目となるとのこと。まずは、それぞれの準決勝を勝ち進んでほしいです。両校ともチバリヨ~!
新天地での挑戦続々
物流業界の風雲児として注目を集めているスタートアップのCBクラウドが先週、沖縄へ本店を移転しました。上場を目前になぜ沖縄に移転したのか、取材を重ねました。
松本隆一CEOが沖縄出身ということもありますが、それだけでなく、沖縄の人材に対する高い評価や期待がうかがえました。「沖縄の人材のポテンシャルを感じている」と何度も繰り返していたことが印象的でした。
松本CEOは「活躍できる環境を用意することで、もっと成長を遂げられるはず。そして、そういう人材が増えていくことで、県内企業や沖縄そのものの価値を上げていけると信じている」と語っていました。話を聞いて期待が高まりましたし、そのために人に投資してより成長を促す企業が増えていけばいいと感じました。
新天地での挑戦という意味では、こちらのニュースも話題になりました。人気バンド「モンゴル800(モンパチ)」ボーカルの上江洌清作(キヨサク)さんが製造工程すべてに関わる酒類ブランド「eighthundred」を立ち上げました。
早速、同僚に誘われ飲んでみましたが、すっきりとして爽やかな飲み口でした。BGMにモンパチのファーストアルバム「GO ON AS YOU ARE」をかけると、一層楽しいひとときになりました。今後も名曲をイメージした「酒のアルバムを作ってみたい」と語るキヨサクさん。県産素材を使った、新たな沖縄名物商品が誕生することを期待しています。
10月最後の台風が過ぎ去り、沖縄もいよいよ冬に向けて気温が下がり出すのでしょうか。気象予報士・崎濱綾子さんの人気コラム「うちなぁ季節めぐり」によると「7日(木)ごろは大陸から寒気が流れ込むため、最低気温は22℃前後まで下がる見込みです。ぐっと寒くなりそう」とのこと。こちらもぜひチェックしてみてください。
それでは今週はこの辺で。デジタル編集部の川野百合子が担当しました。
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