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母は「のど自慢荒らし」 20年経て親子で合格の鐘三つ 沖縄市の琉舞家元・宮城豊子さん、師範・小寿江さん ゲスト千昌夫さん・木村カエラも称賛

沖縄タイムス+プラス / 2024年11月4日 18時0分

「NHKのど自慢」で鐘三つに輝いた宮城豊子さん(左)と20年前に同じく鐘三つを獲得した娘の宮城小寿江さん=沖縄市諸見里

 【沖縄】「NHKのど自慢」で20年を経て親子で鐘三つ(合格)に輝いた琉球舞踊家が話題になっている。話題の人は、宮城流豊舞会宮城豊子琉舞研究所=沖縄市諸見里=の家元、宮城豊子さん(87)と師範で娘の宮城小寿江さん(50)。豊子さんは10月6日に沖縄市民会館で開かれた市制50周年記念事業のNHKのど自慢に出場。小寿江さんは20年前の市制30周年記念大会に出場した。(仲地清通信員)

 豊子さんは若い頃から歌が好きで、60代まで「のど自慢荒らし」として知られた。今回「母なら3点鐘が取れる」と娘の小寿江さんが申し込んだ。

 歌ったのは「芭蕉布」。豊子さんは「故平良敏子先生の芭蕉布を衣装に使わせていただいた。生前の面影を浮かべながら曲を選んだ」と語る。

 1次予選応募者数は200人で、その中から20人の本番出場者に入った。

 87歳は出場者の最高齢。歌の題名を言うのを忘れるほど上がったが、その後は落ち着いて歌い上げた。

 ゲストで歌手の千昌夫さんから「声量たっぷりで立派です」、同じく歌手の木村カエラさんから「沖縄の青い海と青い空と情がよく届きました」と称賛され、会場の拍手が鳴りやまなかった。

 20年前、小寿江さんが出場した時は豊子さんが申し込んだ。歌は「涙そうそう」。小寿江さんは「親子で合格はうれしいですね。10年後に沖縄市で『のど自慢』があるなら今度は親子で出場したい」と張り切っている。

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