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道の駅かでなで9日無料のロックフェス!「沖縄とバンド」語る耳切坊主K2Y×DUTY FREE SHOPP.知花竜海×島袋駅長

沖縄タイムス+プラス / 2024年11月8日 8時0分

(左から)DUTY FREE SHOPP.の知花竜海、道の駅かでなの島袋靖人駅長、耳切坊主のK2Y=10月29日、道の駅かでな

 沖縄のバンドシーンを彩るベテランから若手まで10組がそろう入場無料の「カデナロックフェスティバル2024」(主催・嘉手納町観光協会)が11月9日に道の駅かでなで開催される。今回が第1回で、道の駅で開催する音楽フェスは全国的にもかなり珍しい。屋根もきれいなトイレも授乳室も完備した半野外の「子連れで遊べるロックフェス」は、1階広場・ガレージステージと4階展望台・スカイステージのダブルステージ制で、眺望も含めて楽しめる。

 当日出演する耳切坊主のK2Y(かつや)、DUTY FREE SHOPP.の知花竜海、フェスの企画者で道の駅かでなの島袋靖人駅長の3人に、フェスの楽しみ方や「沖縄とバンド」の変遷などについて語ってもらった。

耳切坊主
2000年に大学で出会ったメンバーで結成。パンクやメロコアのサウンドに琉球音階を積極的に取り入れた唯一無二の音楽性で新境地を開拓した。ファーストアルバム『うたかたの唄』(2003)は全国のインディーズチャートでも上位に入るなど人気を獲得。沖縄県内では高校生バンドがこぞってコピーするほどだった。

DUTY FREE SHOPP.
沖縄の若者が日常で話すような言葉を歌詞やリリックにして、ロック、レゲエ、ヒップホップ、沖縄民謡などを交ぜ込んだサウンドを展開するミクスチャーバンド。2001年発表のアルバム『カーミヌクー』では、 “バンド×ラップ”が主体だった既存のミクスチャーのイメージを覆す「新たな沖縄の音楽像」を提示してみせた。

それぞれが担った「沖縄の表現」

 ―カデナロックフェス開催の経緯を教えてください。

 島袋 バンド「Wa rubbers」のメンバーとして県外でも活動していた中で、沖縄でもフェスがしたいと話していたら「沖縄は、沖縄のバンドだけでフェスできるよね」と言われて、「あっ」と思って。琉球音階とかが入っていなくても、沖縄の独自性が感じられて、沖縄でしか生まれなかった音楽があると思います。道の駅かでなで何かイベントをするという話を受けて、今回のフェスの実現につながりました。

 ―知花さんもK2Yさんも、たまたま「INDIAN-Hi」(現IN-HI。ハードコアと沖縄音楽を融合させたバンド)のTシャツを着ていますね。

 知花 りんけんバンドやネーネーズといった先輩たちが、ワールドミュージック的な立ち位置で県外でも人気を博して沖縄ブームを巻き起こしていきました。その一方で「沖縄の若者を熱狂させる」という視点で沖縄の音楽を取り入れているミュージシャンとして、INDIAN-Hiは衝撃でした。シンプルなパンクを演奏したかと思えば、何の脈絡もないのにいきなり琉球音階を弾き始めるんですよ。それがもう、ガーンって衝撃を受けて。こんなことしていいんだ、みたいな。

 ―耳切坊主もDUTY FREE SHOPP.も、アプローチの仕方は違えど沖縄の要素を織り込んだ音楽が特徴的です。

 K2Y INDIAN-Hiとか僕らより五つぐらい上の世代が結構何でもありな感じで沖縄の音楽を取り込んでいました。僕たちは違った解釈でそれをやりたかったんですよ。INDIAN-Hiは初期パンクやハードコアな要素が強かったんですけど、耳切坊主はメロディーを重視したコンセプトでやりました。

 知花 K2Yは琉球音階をどう音楽的に取り込むかって目線でやっていたんですけど、僕はもう、歌詞だったんですよ。日常の言葉を歌詞にして曲を書いていたら「面白い」って言われて。なので自分は、どちらかと言えば言葉の面白さや歌詞の意味、メッセージみたいな部分で沖縄にフォーカスしていました。耳切坊主がもういるから、あえて琉球音階は追わないでおこうと思って。

 K2Y これは(知花)竜海に言われたことをはっきり覚えてるよ。「この部門はおまえなんかがやってほしい」って言われました。

 知花 琉球音階のメロコアとかやらせたらK2Yの右に出る者はいないから(笑)、これやったら勝てんと思って、自分はミクスチャー方向でいきました。

THE WALTZも登場 総勢10組出演

 ―幅広い出演者と一緒にカデナロックフェスができることについてはどのように感じていますか?

 K2Y 面白いですよね。上の世代ではTHE WALTZやTHE BEATLE CRUSHERもいますし。(元MONGOL800の)崇もTHE BARCOXにいるし。

 知花 特に、THE WALTZがいるのは衝撃です。いるといないのとでは(イベントとしての格が)全然違いますから。

 島袋 1980年代、コザで紫やコンディショングリーンがハードロックをやっていた時に、THE WALTZはスカとかUKロックを取り入れて、当時としては異端なことを今までずっとやっているんですよ。きいやま商店がTHE WALTZの曲をカバーしたり、音楽関係者にファンが多いですよね。

  知花 ナオキ屋とむぎ(猫)は、バンドシーンが一定程度落ち着いてから出てきた突然変異みたいな人たちなんですよ。「こんなんありなの?」っていう、一人で全部を完結する天才と狂気の紙一重というか(笑)、誰もやっていないことを自分で切り開き続けている人たちなので、子どもたちにも「こんな大人がいるんだ」って思ってほしいです。

 ―改めて呼びかけのメッセージをお願いします!

 知花 このメンツに自分たちも並べてもらったことに感謝です。約20年前の活動が実を結んで声をかけてもらっているはずなので、その期待にちゃんと応えていきたいです。

 K2Y リスナーとしても単純に楽しめるイベントだと思います。若い子が見ても楽しめるはずです。

 島袋 ぜひ聴いてほしい、自分の好きなバンドを集めました。バンドっていつ解散するかも分からないですし、続けるだけでも難しいことなので、今のうちに見てほしいです。

 

 

「カデナロックフェスティバル2024」
日時:2024年11月9日(土)11:00-20:00
会場:道の駅かでな(嘉手納町屋良1026-3)
料金:無料
出演:THE WALTZ、THE BEATLE CRUSHER、耳切坊主、DUTY FREE SHOPP.、むぎ(猫)、THE BARCOX、ナオキ屋(バンドスタイル)、ヨシムラタカシバンド、SHOCKING桃色、煖臍-だんせい-、カクマクシャカ

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