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涼しくなったと思ったら…暑さがぶり返す 沖縄地方は「十月夏小(ジュウグヮチナチグヮー)」に

沖縄タイムス+プラス / 2024年11月8日 17時0分

 

 沖縄では立冬(11月7日)の頃に、これまで吹いていた季節風がやんで、暑さがぶり返すことがあります。旧暦の10月の頃の暑さの表現として、十月夏小(ジュウグヮチナチグヮー)と表現しています。小さい“ヮ”の表記も沖縄独特です。暑さの要因として、大陸から日本付近に高気圧が移動したタイミングで沖縄付近に暖かく湿った空気が入りやすくなる気圧配置となるため、気温が上がりやすくなるなどが挙げられます。

この先 那覇の気温は高め予想

 那覇では、1915年の11月4日に31.6℃を観測しています。今年の11月1日にも30.6℃を観測し、これは那覇の1890年からの統計以降、11月として10位の気温となっています。今週の沖縄地方はようやく涼しくなってきたのですが、この先また気温が上がり、まさしく十月夏小となりそうです。

 11月24日(日)にかけての那覇の天気と気温を見てみましょう。天気は、12日(火)ごろにかけて雲が多く、その後は今のところ大きな崩れはなさそうです。気温は高めで予想最低気温は19日(火)ごろまでは24℃前後で、予想最高気温は17日(日)ごろにかけて29℃の予想となり、その後も26℃以上の見通しです。

 沖縄気象台から「高温に関する早期天候情報(沖縄地方)」が今週7日(木)に発表されました。沖縄地方はこの先、暖かい空気に覆われやすいため13日(水)ごろからかなりの高温になる予想として注意を呼びかけています。(かなりの高温の基準:5日間平均気温平年差+1.8℃以上)

台風22号 離れていても雨風注意

 台風22号は11月8日(金)午後3時現在、暴風域を伴いながら強い勢力で南シナ海を西へ進んでいます。この後も西寄りに進み、12日(火)には南シナ海で熱帯低気圧へ変わる見込みです。沖縄では台風の中心が離れても湿った空気の影響で9日(土)にかけて雨や風が強まるため注意が必要です。

 8日(金)現在、フィリピンの東付近に低圧部、そのはるか東の海上に熱帯低気圧があります。12日(火)ごろにはフィリピン付近から沖縄の南海上に雨域も予想されており、念のため雨雲の動きに注意が必要です。

おでかけは日曜日がおすすめ

 沖縄地方は湿った空気の影響で、9日(土)は断続的に雨が降る見込みです。風も強まるでしょう。10日(日)は宮古島地方、八重山地方で日差しが戻る見込みです。大東島地方は変わりやすい天気が続きそうです。

 この週末の最低気温は25℃前後の所が多く、最高気温は沖縄本島地方や大東島地方で28℃前後、宮古島地方、八重山地方では30℃くらいまで上がりそうです。今週の沖縄地方はひんやりとしましたが、また暑さが戻ってきます。気温の変化にご注意ください。

崎濱綾子
気象予報士/防災士(株式会社ウェザーマップ)
 沖縄県宜野湾市生まれ。ミスはごろもとして地元の観光大使を務める。RBC琉球放送でラジオ・テレビのリポーター、QAB琉球朝日放送で気象キャスターを担当。2005年に沖縄初の女性気象予報士となる。2005~2016年3月までRBC琉球放送の夕方のニュース番組で月~金曜日の気象キャスターを担当。2016年4月から東京の本社で勤務。Yahoo!ニュース動画出演・記事執筆を担当。Yahoo!ニュースエキスパート。好きな天気現象は、夏至南風(カーチーベー)。

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