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世継ぎの王子がくぐった首里城の門 「継世門櫓」の修復工事が完了 漆塗り替え屋根復活

沖縄タイムス+プラス / 2024年11月9日 11時30分

修復が完了した首里城の継世門櫓=1日、那覇市(県教育委員会提供)

 首里城の継世門櫓(やぐら)の修復工事が10月31日、完了した。台風や経年劣化による破損を修復するため、屋根を改修して櫓土台を取り換え、漆を塗り替えた。半嶺満教育長は「往時の姿がよみがえり、歴史的な景観を感じられる。多くの人に見てほしい」と呼びかけた。8日、県教育委員会が発表した。

 継世門は、首里城の南東にある通用門。世継ぎの王子がこの門をくぐり、御内原(おうちばら)の世誇殿(よほこりでん)で王位継承の儀式を行ったことが名前の由来。首里赤田に面しているため「赤田御門(うじょー)」とも呼ばれている。

 修復工事は2023年度から始め、工事費は計約6500万円。首里城復興事業の一環で、沖縄振興特別推進交付金を使った。(社会部・屋宜菜々子)

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