ディズニー映画「モアナと伝説の海2」 沖縄出身の屋比久知奈が再び“主役”に 劇中歌も披露「真っすぐに役に向き合った」
沖縄タイムス+プラス / 2024年11月9日 12時45分
ディズニー映画「モアナと伝説の海2」をPRする屋比久知奈。日本語吹替版で主人公モアナの声を前作に続き担当する=10月29日、東京・品川インターシティホール(c)2024 Disney. All Rights Reserved.
沖縄県出身の俳優・屋比久知奈が、ディズニーの最新アニメ映画「モアナと伝説の海2」の日本語吹替版で、前作に続き主人公モアナの声を演じる。海と特別な絆を持つ少女が冒険に出る物語を描いた前作「モアナと伝説の海」の3年後の物語で、世界を再び一つにするため仲間たちと航海に出る。10月29日に東京都内であったイベントで劇中歌を披露し、12月6日の全国公開をPRした。(社会部・真栄里泰球)
モアナをイメージした白と赤の衣装を身にまとった屋比久は、新たな冒険への決意を歌う「ビヨンド~越えてゆこう~」を披露。「危険がいっぱいある海の旅なので、もう二度と帰ってこられないかもしれないという不安や恐れがあって、でも自分の使命を果たすために海へ出ようとする葛藤の中で、揺れ動きながら決意するというモアナの強い気持ちが込められた楽曲」と説明した。
19歳になったモアナの成長をどう表現するか悩んだという。「映像ではモアナが自然と大人になっていて、話し方や接し方が変わっていないところもありつつ、3年の月日が感じられる表現がされていた。余計なことを考え過ぎず、真っすぐにモアナに向き合おうと思った」とアフレコに臨んだ。
イベントで劇中歌を歌い終えた屋比久に、音楽ディレクターの市之瀬洋一からサプライズで手紙が寄せられ「難易度の高い曲を、まるで自然体のまま軽やかに歌いこなしているのだ。まるでモアナが広い海に挑むように、屋比久さんの歌は私たちの心の奥深く届いてくるのだ」とのメッセージが届けられた。
屋比久はファンに向け「前作で私自身もモアナにたくさん勇気をもらったのですが、本作でもいろんな人がモアナを見て『よし頑張ろう!』って勇気をもらっていただけるような作品だと思う」と呼びかけた。
2017年に日本公開の前作「モアナと伝説の海」は第89回米アカデミー賞、第74回ゴールデングローブ賞など数々の映画賞にノミネートされ、23年の全世界のストリーミング配信サービスで最も視聴された。
屋比久は1994年、沖縄生まれ。モアナ役の日本版声優を務め、主題歌「どこまでも~How Far I’ll Go~」を歌唱しデビューした。主な出演作にミュージカル「レ・ミゼラブル」「ミス・サイゴン」「ジェーン・エア」などがある。
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