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水面全体にブワーッと! 池を覆う鮮やかな花じゅうたんの正体 生態系に悪影響、懸念する声 沖縄

沖縄タイムス+プラス / 2024年11月10日 9時9分

 【沖縄】沖縄市の県総合運動公園内の「ゆい池」では、薄い紫色の浮き草が水面いっぱいに花を咲かせている。鮮やかな花じゅうたんの正体は、他の生物などの環境に悪影響を与える「生態系被害防止外来種」に指定されているホテイアオイ。繁殖力が強く、4年ほど前に確認されて以降、水面全体を埋めるほどになったという。

 日本には明治時代に原産地の南アメリカから移入した外来種で、気温16度から25度が適温。本土では冬には枯れてしまうが、沖縄は1年を通して適温が続くため、成長し続ける。同公園管理事務所の福島誠司所長(64)は「水面全体に広がり過ぎて水中に酸素が入りにくくなり、コイが死ぬ場合もある。1メートル以上も根を張るので処理も難しい」と話す。

 長年、池にコイを求めて飛んでくる野鳥を撮影している沖縄市山里の松田昌一さん(80)は「以前、カワセミの交尾の撮影に成功したこともあったが、最近は野鳥の種類も減ってきた」と嘆く。(仲地清通信員)

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