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「近い距離で聞いて」念願の落語拠点、那覇市三原に23日オープン イベンター知花園子さんの寄席「思う存分やりたい」

沖縄タイムス+プラス / 2024年11月15日 5時53分

第1回花園寄席を総括する知花園子席亭=14日、那覇市三原(金城拓撮影)

 落語イベンターの知花園子さん(49)が23日、念願の寄席を那覇市三原にオープンする。収容人数は50人ほど。「落語家さんの高座をマイクなしの近い距離で聞いてもらいたい。初めての方も気軽に来てほしい。花を1輪持ち帰るような気持ちで帰ってもらいたい」と呼びかける。(社会部・真栄里泰球)

 沖縄都市モノレール(ゆいレール)の安里駅から徒歩5分ほどの古民家を改装。好きな花や自分の名前になぞらえて「花園寄席(はなぞのよせ)」と名付けた。入り口には本格的な寄席文字が書かれたのぼりやちょうちんの他、出演者の名前が記された木札がかけられ、準備が着々と進んでいる。

 知花さんは2016年から会場を借りて、人気演芸番組「笑点」の大喜利レギュラーメンバーとなった桂宮治さんや、沖縄出身初の落語家の立川笑二さんらの落語会を開催してきた。

 ずっと夢だった自前の演芸場で落語を主催する席亭(せきてい)となる。「やっとかなった。時間や進行が自由になるので、思う存分やりたい」と張り切る。

 ベテラン落語家から「東京と変わらないようにやってほしい」とはっぱをかけられ、身が引き締まる思いもしたという。「花園寄席から声がかかったら、演者さんにも喜んでもらえるようになりたい。そのためには毎回、満員御礼でないといけない」と意欲的だ。

 23日のこけら落としには来春の真打ち昇進が決まり、勢いに乗る柳家緑太さんと柳亭市童さんが登場する。来年7月までに合計13公演が予定され、県外からも予約が入り始めているという。

 「花園寄席」は、公演がない時は洋菓子店「アベニア」の店舗にもなる。30年以上続いた店を知花さんが引き継ぎ、年内に開店予定だ。「どちらも地域の方に愛される場所にしたい」と夢を膨らませる。

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