食品や工芸、島の逸品がずらり 沖縄セルラーパーク那覇で「離島フェア」きょうまで 出展者、こだわりをPR
沖縄タイムス+プラス / 2024年11月17日 6時41分
那覇市の沖縄セルラーパーク那覇で開催中の「離島フェア2024」(主催・同実行委員会)。16日も多くの家族連れや島々のファンが訪れ、島の素材を使ったオリジナル商品を買い求めた。最終日の17日は、午前10時から午後6時まで。(政経部・東江郁香)
優良特産品の食品部門で優秀賞に輝いた和山海雲(座間味村)の「もずくふりかけ」は、エビやいわし節などの素材をふんだんに使い、海のうまみをぎゅっと凝縮している。
同社を立ち上げたのは、約30年前に大阪から移住した和山通年さん。当時、座間味島のモズク漁は途絶えている状況だったが、地元漁師らと協力し、昔の記憶をたどりながら復活させた。「座間味の特産品を増やしたい」との思いから、モズクを使った加工品を作り始めた。
「もずくふりかけ」は、サラダや同社オリジナルの「もずくそば」にかけるなど、使い道はさまざま。こだわりを詰め込んだ渾身(こんしん)の商品だ。
展示販売会には、工芸品も並ぶ。
「伊江村の手工芸もの」ブースにはアダン葉を編んだ黄金色の帽子がずらり。約120年前に生まれ、一時は県全体の産業だった琉球式の技法で編んでいる。帽子編み技術の普及に取り組む屋嘉比りささんは「今は伊江だけに残る宝物の技術」と思いを込める。
アダン葉を採った後、ゆがいて、乾燥させる。湿気の多い沖縄では、編める状態になるまで約1カ月かかるという。「編み手が違えば、帽子の表情も違う」のが魅力だ。
島自慢の料理を提供する「離島食堂」では、食欲をそそられる香りが漂う。
約6年ぶりに出店する久高島食堂は、イラブー(ウミヘビ)汁を販売する。地元で捕れたイラブーを燻製(くんせい)し、調理する。関係者は「どこにもまねできない、伝統の作り方」と胸を張る。味はあっさりで、食感は鶏肉のように柔らかく、皮ごと食べられるのが特徴だ。
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