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俳優・高倉健さんをしのぶ「黄色いハンカチ」、石垣市の青空の下ではためく 没後10年 生前交流した富野小中学校で

沖縄タイムス+プラス / 2024年11月17日 7時14分

青空の下ではためく100枚の黄色いハンカチ=9日、石垣市桴海・富野小中学校

 【石垣】俳優の高倉健さんが亡くなってから10日で10年。石垣市の富野小中学校(児童生徒計14人)は命日を前にした8日、校庭に黄色いハンカチを100枚掲げた。同校と交流があった高倉さんをしのぼうと、主演映画「幸福の黄色いハンカチ」(1977年)にちなんで毎年独自に続ける取り組みだ。ハンカチは、高倉さんが愛した石垣島の青空の下ではためいている。(八重山支局・矢野悠希)

 交流のきっかけは1999年、高倉さんが石垣島に滞在していた時のこと。同校の運動会を偶然目にした高倉さんは、地域のお年寄りまでが競技に参加し、集落が一体となって盛り上がる様子に感激。後に自身のラジオ番組で取り上げた。

 その後、高倉さんは手紙とラジオの録音テープを同校に送った。お礼に子どもたちが感謝の言葉を吹き込んだテープを送ると、高倉さんから双眼鏡が贈られるなど交流が生まれた。

 同校の掲示物コーナーと図書室では、高倉さんからの手紙や著書が紹介されている。高倉さんの手紙には、小規模ながら同校が自然との共生や人への思いやりを大切にした学びを続けていることに触れ、「ビルの中にはカンムリワシは住めないのです。富野小中学校がいつまでも、カンムリワシのように誇り高い生徒の育つ場でありますように」とつづられている。

 児童生徒らが8日、ハンカチを結んだロープを校舎と校庭の遊具にくくりつけた。4年生の岡田空大さんは、高倉さんが贈ってくれた双眼鏡がお気に入りで「遠くの木がすぐ近くに見えるよ」と笑顔。5年生の津波芽結さん(11)は「運動会や学習発表会に地域の人が来るのは当たり前だと思っていた。高倉さんのおかげで、ありがたいことなんだと分かった」と話した。

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