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漫画・島耕作の「辺野古日当」描写を削除 講談社、電子版を修正し再公開 作者「沖縄におわび」

沖縄タイムス+プラス / 2024年11月17日 9時31分

(資料写真)新基地建設が進む名護市辺野古の沿岸部。手前は大浦湾

 講談社の漫画誌「モーニング」の連載「社外取締役 島耕作」で、辺野古新基地建設に抗議する市民が「日当」で雇われているかのような事実に反する描写があった問題で、同誌編集部は15日、電子版を修正し、公開を再開したと公式サイト上で発表した。問題となった2ページ分を削除し、描き直している。

 作者の弘兼憲史さんと編集部の連名で「あらためて、沖縄の方々をはじめ、当該原稿によりご心痛を与えた皆さまにおわび申し上げます」との謝罪コメントも公表した。10月21日付のコメントは「読者の皆さま」にわびる内容で、沖縄の人々への謝罪を求める声があった。

 「沖縄への偏見をあおる放送をゆるさない市民有志」として抗議行動を呼びかけ、同誌編集部とも話し合いを持った川名真理さんは「沖縄の方々への謝罪は譲れない部分だったので良かった。公式サイトだけでなく本誌やSNSアカウントでも、校閲体制の強化を含めた一連の対応を説明してほしい。過ちから学び、今後変わることを期待している」と語った。

 修正された作品は、沖縄在住の女性が「抗議する側もアルバイトでやっている人がたくさんいますよ。私も一日いくらの日当で雇われたことがありました」と語る場面を含む2ページ分が削られ、ゴルフのプレー場面が描き足されている。

 10月17日の発売後、デマだと批判が上がり、同24日から電子版の公開が中断になっていた。(編集委員・阿部岳)

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