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jimama 20周年ライブで新たな表現 質の高い楽曲を丁寧に 待ち焦がれた新曲にファン熱気

沖縄タイムス+プラス / 2024年11月22日 12時0分

デビュー20周年記念ライブで歌うシンガー・ソングライターのjimama=7日、那覇市・ライブハウスOutput(提供、G-KEN撮影)

 沖縄県出身のシンガー・ソングライターjimama(ジママ)のデビュー20周年記念ライブが7日、那覇市のライブハウスOutputであった。デビュー曲の「街」や代表曲の「でいご」「想い~ウムイ~」「大丈夫~明日へ」、新曲の「ガジュマルの木陰で」など22曲を披露した。沖縄音楽の海外発信やアジアの音楽ネットワーク構築を進める国際ショーケース・フェスティバル「Music Lane Festival Okinawa」の野田隆司プロデューサーが所感を寄せた。

◇    ◇

 jimamaのライブを聴いたのは2015年12月以来、ほぼ9年ぶり。デビュー前から、そのキャリアの半分ほどを並走していたこともあって、これほど時間が空いたとは思いもよらなかった。

 披露されたのは、沖縄ではなじみ深い作品を中心に、未発表曲も交えた22曲。伴奏は鳩間俊介のギターだけで、そのことがjimamaの歌をナチュラルに際立たせていた。持ち味のバラード作品だけでなく、「ガーリックトースト」のようにとがった印象の作品の響きも新鮮だった。

 曲や言葉、アレンジが練り上げられた質の高い楽曲を、現在の彼女の新たな表現で一つ一つ丁寧に歌う。そこには、重ねた月日や映画「コザママ♪ うたって! コザのママさん!!」での演技の経験も少なからず反映されているように感じられた。

 今回のライブで演奏された未収録曲と新曲は4曲。彼女の最後の作品のCDリリースから、既に約15年。客席を埋めた観客の熱気は、そのまま新たな作品を待望する声のようにも感じられた。

 jimamaの音楽は、サブスクリプション(定額利用)やSNS(交流サイト)全盛の現在よりも早いタイミングで音楽シーンに登場した。今のやり方で改めて紹介されて、この夜のようなライブを一つずつ重ねていけば、届くべき場所には必ず届く、そう確信できるようなライブだった。

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