久米島で「最も遅い真夏日」更新 徐々にひんやりしてきた沖縄 気になるNAHAマラソンの天気は

 

　10月25日のコラムでご紹介しましたが、日最高気温30℃以上の真夏日の最も遅い記録の更新がありました。県内の地上気象観測所の中で、今年は久米島が16年ぶりに真夏日の最も遅い記録を更新しました。また、久米島が11月に真夏日となったのは1958年からの統計で過去2回のみでしたが、今年は真夏日が2回ありました。

〈各地の最も遅い真夏日〉
那覇　1898年11月16日　30.7℃
名護　1974年11月8日　30.2℃
久米島　2008年11月7日　30.2℃　★更新2024年11月10日　30.1℃
宮古島　1998年11月15日　30.0℃
石垣島　2016年11月19日　30.1℃
西表島　2016年11月19日　30.2℃

与那国島　2015年11月18日　30.2℃
南大東島　2023年11月10日　30.1℃

今年は11月も暑かった

　那覇では今年11月16日に最高気温30℃以上を観測すると、1898年以来126年ぶりに最も遅い真夏日の更新となりましたが（1位タイ）、この日は沖縄気象台の那覇市樋川から那覇市おもろまちへ庁舎移転に伴う作業のため、一時的に地上観測が休止となり、日中の気温は一部データへの反映がありませんでした。同じ那覇市内の安次嶺(那覇空港)の最高気温は29.7℃。この日の那覇の真夏日の記録は幻となりましたが、今年の11月は暑さの記録を更新するくらい暑かったという特徴があります。

NAHAマラソンは平年並みの気温予想

　本日11月22日(金)は二十四節気の「小雪」です。北国では雪が降り始める頃となります。南国沖縄でもひんやりと感じられるようになってきました。

　12月8日(日)にかけての那覇の天気と気温の予想を見てみましょう。11月27日(水)ごろまでは平年よりも気温の高い日が多くなりますが、26日(火)から27日(水)にかけての雨を境に、強い寒気が流れ込む予想です。
そのため、28日(木)ごろから30日(土)ごろにかけて、平年の気温を下回る予想です。29日(金)には天気は回復し、12月1日(日)のNAHAマラソン当日は、日中は日差しがあって今のところ平年並みの気温予想に戻りつつあります。

　2日(月)の雨が少し早まる可能性もあり、最新の予報に注意が必要です。3日(火)以降は、おおむね晴れの日が続くでしょう。

先島諸島ほど小雨が降りやすく

　今週の沖縄地方は、大陸からの寒気の影響で北寄りの風が強く、小雨が降り続いています。今週末も沖縄本島地方や宮古島地方、八重山地方では同じような状況となり、先島諸島ほど小雨が降りやすくなるでしょう。
大東島地方は、雲が広がりやすいものの、晴れ間もあるでしょう。

　また、県内全域で北寄りの風が強まりますので、ドアの開け閉めなどご注意ください。最低気温、最高気温ともにこの時期らしい気温の見込みですが、風が冷たく感じられそうです。上着で服装の調整をすると良さそうです。

　このコラムは今週で丸1年となりました。2年目も多くの皆さんに沖縄に関する情報を気象予報士の目線でお届けしていけたらと思います。ゆたしくうにげーさびら。

崎濱綾子
気象予報士/防災士（株式会社ウェザーマップ）
　沖縄県宜野湾市生まれ。ミスはごろもとして地元の観光大使を務める。RBC琉球放送でラジオ・テレビのリポーター、QAB琉球朝日放送で気象キャスターを担当。2005年に沖縄初の女性気象予報士となる。2005～2016年3月までRBC琉球放送の夕方のニュース番組で月～金曜日の気象キャスターを担当。2016年4月から東京の本社で勤務。Yahoo!ニュース動画出演・記事執筆を担当。Yahoo!ニュースエキスパート。好きな天気現象は、夏至南風（カーチーベー）。