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沖縄・南風原町の沖縄そば専門店 シンプルなおいしさで大繁盛 こく旨豚骨スープと自家製ちぢれ麺は相性抜群

沖縄タイムス+プラス / 2024年12月13日 9時56分

「黄金屋」自慢の「黄金屋そば」(右、950円)とジューシー(200円)。シンプルなおいしさを目指している

[胃心地いいね](807)沖縄そば専門店 黄金屋 南風原町兼城756

 9月に開店した「沖縄そば専門店 黄金屋」は豚骨だしが効いたこくのあるスープが売りだ。仕上げにカツオ節を使うため、脂っこくない。自家製のちぢれ麺とよくからみ、箸が進む。軟骨ソーキや三枚肉も中まで味が染み、食べ応え抜群だ。

 店主の比嘉達弘さん(42)は、運送や内装の仕事に打ち込んでいた20代の頃から「地元で沖縄そば屋を開くのが夢だった」と語る。キーケースには沖縄そばの丼のおもちゃがついたストラップが揺れる。

 「料理の鉄人」や「3分クッキング」を見るのが好きだった。小学生の時に自宅で作ったタマネギや溶き卵入りのみそ汁を母が褒めてくれたことがあり、「あれが、大きかったなあ」としみじみ。「食は人の幸せをつくる。食べている時の笑顔を見続けたい」と高校生で飲食業を志した。

 しかし、結婚や子育てなどもあり、気が付いたら20年がたっていた。貸家を見つけたものの、資金集めが難航。知り合いが経営する製麺所で働きながら、準備に奔走した。

 メニューは軟骨ソーキそば(800円)、ソーキそば(同)など5種類。「シンプルなおいしさを追求したい。昔からあるそば屋の味をイメージしている」とアピールする。

 開店当初は「南風原にはそば屋があまりなく、自家製のちぢれ麺が受け入れられるか心配だった」と明かすが、大繁盛。店内で昔話に花を咲かせる高齢者や、再会を喜ぶ若者たちを見て「こういう店にしたかった」と自信を深めている。

 店は母校の南風原中学校が目の前で、幼い子どもの声が飛び交う「はえるん公園」の隣。「昼休みや公園で遊んだ帰りに寄ってほしい。地元に愛され、老若男女が集う店にしたい」と来店を呼びかけた。(南部報道部・国吉聡志)

 【お店データ】席数は約20席。平日は午前11時~午後3時、土日祝日は午前11時~午後7時。水曜日定休。駐車場若干。インスタグラム(https://www.instagram.com/koganeya756/

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