勢いづく3人組バンド「HOME」、20日那覇でワンマン 10月に新譜、東京公演は完売
沖縄タイムス+プラス / 2024年12月19日 7時0分
沖縄県出身の3人組バンド「HOME」がこのほどセカンドEP「HOME EP2」をリリースした。録り下ろしの新曲「Still Dreaming」を含んだ全5曲を収録。古今東西多様な音楽を吸収しながら懐かしさも新しさも一気に放出するHOMEのサウンドは国内外での支持を得ている。11月8日の東京都内で行われたワンマンライブでは350枚を完売、来年1月にタイ・バンコクでのライブも決まっており、勢いは止まらない。12月20日には沖縄でのワンマンライブ「No Eyebrow」を那覇市Outputで開催する。今作への思いや今後の活動の在り方について、メンバー3人に聞いた。
HOME
2020年結成。ボーカル・seigetsu、PC・o-png、ギター・shunからなる3人組バンド。seigetsuはR&Bやソウル・ミュージック、o-pngはクラブやラップシーンの音楽、shunはUKロックやグランジなどから三者三様に影響を受けつつ「普遍的なポップス」を志向している。2024年はFUJI ROCK FESTIVALやSUMMER SONICなどの大型野外フェスをはじめ、韓国、シンガポール、台湾、モンゴルの音楽フェスにも出演するなど、国内外で注目を集めている。
新作「HOME EP2」は「ノリ重視」
―今回リリースした「HOME EP2」について、前作との違いなどを聞かせてください。
shun 昨年12月に出した「HOME EP」ではノスタルジックな曲が多かった印象なのですが、今作ではより「今のポップスとして聴けるもの」という部分を意識して制作を進めていきました。コード(和音)の扱いもよりシンプルにして、ループ(フレーズを繰り返すこと)を多用して聴かせる傾向にあります。そういったこともよりモダンさに一役買っているのではないかと思います。前作よりも全体的にノリ重視な方向です。
o-png 無数にある曲の中から選んで(コンセプトに合わせて)パッケージングしていくという方法で毎回リリースしています。
―デモ音源の段階からどのようにして3人で楽曲を仕上げていっていますか?
shun 今作だと僕がスマホで作ったデモをスタジオに持ってきて、それをo-pngのパソコンに移し替えながらメンバーでセッションするという形が多かったです。o-png発信の曲もあれば、最初からセッションの中で生まれた曲もあります。
―歌詞についてはどのタイミングで出来上がっていきますか?
seigetsu メロディーと同時にできることもありますし、もしくは同時に出てきた歌詞の一部から広げて書いていくことが多いです。歌詞先行というのはあまりないです。
東京ワンマン完売に「ビックリしちゃいました」
―大阪、東京でのワンマンライブが好評でした。手応えはいかがでしたか?
shun 「ワッショイワッショイ」って感じです。非常に盛り上がっていました。
seigetsu 「ヨイショ」って感じでした。
o-png 「ソーラン」も足してもらっていいですか?(笑)
―県外でライブをする度に知名度や人気が高まってきている印象もありますか?
shun あまり分からないんですけど、今回はさすがに感じざるを得ませんでした。東京が完売して「350人埋まったんや!?」みたいな。ビックリしちゃいました。宝くじ当てたぐらいの驚きでした。最高でした。ありがたいです。
―海外でのフェス出演なども積極的にされています。YouTubeへのコメントも海外からのものが目立ちますよね。
shun 国内市場だけ向いてやるのはあまり得策ではないと思っています。(沖縄出身のバンドで、なおかつHOMEのサウンドの特色からして)「20年前の沖縄像」か「King Gnuの後釜」みたいなものが求められるんだろうなと。それよりは「われわれはただ、われわれである」ということを知らしめて受け入れてもらえるためには、自然と海外も含んだ視点になっていくのではないかとの気がしています。単純にその方がパイも大きいですし。
そもそも結成のきっかけは
―そもそも結成のきっかけはどのような流れがあったんですか?
shun 僕とo-pngが同じ高校でした。2人とも持久走が遅かったので、後ろの方でおしゃべりしてたら仲良くなりました。音楽の話はめちゃくちゃしていましたね。
―その時からすでに音楽はしていたんですか?
o-png なんか、落語リミックスみたいなのを作っていました。本当はラッパーと一緒にやりたかったんですけど、周りにラッパーがいなかったので、語ってるものって何かなと思って、落語を。昔、親戚の集まりとかで親に落語をさせられてたんですよ、子どもがやったらウケるだろうみたいな感じで(笑)。
―seigetsuさんとはいつ知り合ったのですか?
o-png 高校3年生の時にTikTok動画で歌っているseigetsuを見て「お、これは良いな」と思いまして。早速電話してみようと。seigetsuと同じ高校に通っている友人に電話してつなげてもらいました。
seigetsu いきなり、しゃべったことない同級生が「seigetsuいるー!?」みたいな感じで来て、知らない人に知らない人をつなげてもらって電話してました。
o-png 初めて会った時は、野球部のバッグを持ってきていたのを覚えています。
seigetsu ピッチャーやってました。スライダー、エグい曲がりです。全盛期はベース1個分ぐらい曲がってました。
―12月20日には那覇市Outputでワンマンライブ「No Eyebrow」を控えています。「眉毛をそってきたら2千円バック」とのことですが、そこに込めたコンセプトは何ですか?
o-png HOMEを見に来ている人たちに共通点があったらいいなと思って。HOME全員、気付いたら眉毛みんなそってたんで。
shun これまでのワンマンライブと比べると、よりコンセプチャルになっていると思います。
【ライブ情報】
「No Eyebrow」
日付:2024年12月20日(金)
会場:那覇市Output
開場:19:30/開演: 20:00
前売り:3500円(1ドリンク代600円別)
チケット予約はeplus、もしくはメール(outputticket@gmail.com)
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