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沖縄出身の気鋭漫画家が新刊で戦争をテーマにしたわけは 若い感性が光った1週間【タイムス+プラスから12月14日~12月20日】

沖縄タイムス+プラス / 2024年12月21日 11時0分

 

 きょう12月21日(土)は冬至です。沖縄にも本格的な冬の季節がやってきました。冬の夜を彩るのはイルミネーション! 県内各地で趣向を凝らしたイベントが開かれています。

「映え」スポットはこちらから

行列も風物詩 宝くじあるある 

 21日はまた、宝くじ「年末ジャンボ」「年末ジャンボミニ」の販売最終日です。47都道府県で最も宝くじの人気が高い沖縄県。年間の1人当たりの購入額は全国トップだそうです。“ダブル開運日”の19日には、売り場に長い行列ができていました。

 この時期になると「1等7億円が当たったらどうする?」という夢の話が出ますが、実際に当たった方ってどうしているんでしょうか? デジタル編集部の新里健記者が、そんな高額当せん者の反応や宝くじ人気の理由、げん担ぎのあれこれなど販売所の担当者らに取材しました。

大白小蟹さん 新作は戦争がテーマ

 最近、遅ればせながら沖縄県出身の漫画家・大白小蟹(おおしろ・こがに)さんの単行本「うみべのストーブ 大白小蟹短編集」(2022年、リイド社)を読みました。「このマンガがすごい!2024」のオンナ編第1位に選ばれた作品です。

 日常の景色を独自の感性ですくい上げるのが抜群にうまく、テーマも展開も「そうくるんだ」と感心しながらイッキ読みしました。作品の最後に載っている短歌も味があります。

 そんな大白さんが12月17日に出したばかりの新刊が「太郎とTARO」(リイド社)。戦争をテーマにした作品でせりふが一切ありません。

 大白さんの亡き祖母は沖縄戦体験者だそうです。祖母の戦争体験に十分に向き合えなかったとの心残りがあるといいます。社会部の豊島鉄博記者が、なぜ今戦争の漫画を出版したのかインタビューしました。

 大白さんは、2025年2月に沖縄タイムス社から発行予定の雑誌「新沖縄文学」にも短編漫画を寄せています。じんと胸を打つこと間違いなし。ぜひ手に取ってご覧ください。

本物そっくりの折り紙マンタ

 こちらも、若い感性が光る話題です。琉球大付属中2年の桃原瑞季(みずき)さんが折り紙で精巧なマンタを制作しました。その折り方の手順を記載した折り図が、日本折紙学会が発行する作品集に掲載されました。

 社会部・吉田光記者の記事によると、折る手順はなんと109回もあるそうです。完成した作品の写真を見ると、悠々と泳ぐマンタそのもの。ヒレなどの特徴がよく出ていますよね。

 マンタに負けじ?とレジェンドも頑張っています。昨年9月から修繕工事を実施していた海洋博公園(本部町)の「オキちゃん劇場」で1年3カ月ぶりにイルカショーが再開されました。ミナミバンドウイルカで世界最長飼育記録を持つオキちゃんらが元気に演技したそうです。

イルカショー再開 立ち見客も出た「レジェンドの演技」

 北部報道部・松田駿太記者の記事に、ウェブの「エキスパートEye」コメンテーターの仲座健太さんが次のコメントをしています。うなずくウチナーンチュも多いのでは。

 これはもう立派な沖縄の伝統芸能だ。「オキちゃん劇場」のオキちゃんが来年飼育されて50周年になるという。50年間もウチナーンチュや観光客を楽しませ続けている。しかも1日5回公演。 当てはまるかわからないけど、県民栄誉賞をもらってもいいと思う。(一部抜粋)

22日は県民大会 シンボルカラーは黄色

 最後に。あす22日は、米兵による少女誘拐暴行事件に抗議する県民大会が沖縄市を主会場に開かれます。大会は女性たちが主導して実現にこぎ着け、賛同する団体は100を超えました。被害をなかったことにしない。被害者を独りにしない。一人一人の人権が守られる社会へ声をつなぎたいと思います。

 実行委員会では「国際女性デー」のシンボルカラー・黄色のアイテムを身に着けて参加するよう呼びかけています。
 
 今週のデジ編チョイスはこの辺で。デジタル編集部の大門雅子が担当しました。

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