豊見城市出身の小説家カミツキレイニーさん原作 幕末が舞台の漫画「琉球バッカニア」 没落した元琉球士族を主人公に連載
沖縄タイムス+プラス / 2024年12月24日 9時50分
豊見城市出身で県内に住む小説家、カミツキレイニーさん(41)が原作を手がける漫画「琉球バッカニア」が一迅社のウェブ漫画誌「comicHOWL」で11月から連載中だ。漫画化のための書き下ろしは今作が初めて。「逃げたくなってもしょげずに、怒りを持って立ち向かう主人公の姿に共感してほしい」と語った。(社会部・末吉未空)
舞台は激動の幕末。没落した元琉球士族の玻名城(はなぐすく)武太(むた)は、那覇で病気の母を支えるため、盗みをしたりして貧しい生活を送っていた。そんな中、日本のとある島に伝説の海賊が残した財宝が眠っているといううわさが流れ、人生一発逆転を懸けた財宝争奪戦に立ち向かう物語だ。
カミツキレイニーさんは21歳で映画監督を目指して上京したが、制作には至らない日々が続いた。アルバイトをしてシナリオを書きためる中、撮影費用のかからない小説家へと転身。2019年ごろに沖縄へ戻ってきた。
一度は地元を離れたことで、生まれ育った沖縄の文化や歴史に引かれた。今作の第1話では、那覇大綱挽(ひき)から着想を得た巨大な綱と、まちの人々の様子が迫力満点に描かれている。「沖縄の空気感を感じてほしくて、資料館に足を運んだり、文献を読んだりした。沖縄のことを伝えられるのは県出身者である強み」と話す。
主人公の武太については「うっ屈していて常にピンチであってほしい」と語る。背景には社会に対する不満と、それを力に変えてほしいという願いを込めた。「琉球の人は、この小さな島がいつ他国から侵略されるか分からないという不安や不満があったのでは」と考える。
過去と現在では状況が異なると前置きした上で「政治や大多数に決められた運命に押さえつけられることへの不満は、今も共通しているのではないか。でも、若者たちはその状況を突き破るパワーを持っている」と語る。「沖縄の少年や県内外の読者が、武太のがむしゃらに生きる姿を通してそれぞれの目標に向かって頑張る力になったら」と力を込めた。
作画は「KIMURA×CLASS」を描いた土井那羽さん(23)が手がける。「琉球バッカニア」は毎月第1水曜日に更新される。作品は下記URLから。
琉球バッカニア
https://ichijin-plus.com/comics/175247544353309
(写図説明)「琉球バッカニア」のメインビジュアル(一迅社提供)
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
沖縄に本社のある会社で「一番社員が多い」のは、3位「イオン琉球」、7位「琉球銀行」8位「沖縄電力」、トップは?
マイナビニュース / 2025年1月4日 8時4分
-
2025年、さらにブレイクしそうな「若手女性俳優」ランキング! 2位「河合優実」を抑えた1位は?
オールアバウト / 2025年1月2日 8時5分
-
沖縄を舞台のアニメ「沖ツラ」 聖地巡礼マップが完成 ステッカーもらえる飲食店なども掲載
沖縄タイムス+プラス / 2025年1月1日 4時1分
-
今年も残り4日 年末年始何して過ごす? 沖縄からお届けするオススメのゲームや漫画はこれだ【タイムス+プラスから12月21日~12月27日】
沖縄タイムス+プラス / 2024年12月28日 10時0分
-
話題のアニメ「沖ツラ」、来年1月から民放3局で放送 原作者の空えぐみ、最近気になる「沖縄あるある」は?【出演声優のコメントあり】
沖縄タイムス+プラス / 2024年12月27日 7時2分
ランキング
-
1モペットで事故、大学生2人逮捕=無免許で逆走、男性に大けが―警視庁
時事通信 / 2025年1月15日 17時36分
-
2兵庫県知事選めぐり選管が「公平性」を問題視…総務省へ要望書提出へ「民主的な正しい選挙のあり方に資するため」
MBSニュース / 2025年1月15日 17時40分
-
3【速報】維新・吉村代表 石丸新党と「連携もあり得る」「維新から出たいという候補がいれば両立可能」
MBSニュース / 2025年1月15日 15時55分
-
4一家3人殺害、孫に懲役30年=「動機に同情」も―静岡地裁支部
時事通信 / 2025年1月15日 19時41分
-
5【速報】大学生暴行死 主犯格とされる18歳男ら2人の実名公表 少年含む4人を起訴 札幌地検
STVニュース北海道 / 2025年1月15日 14時39分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください