米軍のパラシュート降下訓練強行「笑えないクリスマスプレゼント」 嘉手納町議会、抗議と意見書を全会一致で可決
沖縄タイムス+プラス / 2024年12月25日 10時50分
沖縄県の嘉手納町議会(仲村渠兼栄議長)は25日、12月議会臨時会を開き、米空軍嘉手納基地で実施されているパラシュート降下訓練に厳重抗議し、同基地で訓練の全面禁止などを求める意見書の両案を全会一致で可決した。提出者で町議会基地対策特別委員長の當山均町議は、県や基地周辺自治体が反対する中、18日に訓練が強行されたことに「米軍からの笑えないクリスマスプレゼント。県外、国外で実施すべきだ」と批判した。
町議会は、3年5カ月ぶりに嘉手納で降下訓練が再開された昨年12月から今月12月にかけて、訓練回数が計10回に上っていることを「常態化」と指摘。 自治体や県が再三にわたって訓練中止を求めているにもかかわらず、訓練が強行される事態に「断じて容認できない」とし、 米軍特殊作戦部隊で降下訓練関連の事故が最多だったことに「住民は危険と隣り合わせ。基地負担軽減はなし崩しだ」と反発した。
意見書などは駐日米国大使など日米関係機関に郵送する。
降下訓練は1996年の日米特別行動委員会(SACO)合意で、米軍伊江島補助飛行場での実施が原則。米軍はこれまで同飛行場の滑走路の不具合などを理由に「例外的」と主張。日本政府も追認している。
嘉手納基地では今月18日に今年9回目を実施。年間の訓練回数は最多だった2019年の4回から倍増している。町議会による決議と意見書が可決されるのは今年だけで6回目。
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